1972 Nissan Fairlady 240ZG
- オリジナル度の高い240ZG
- 240ZGの証でもある、型式 02662 / 類別 0070を備考欄に記載
- 純正 Gノーズを装着
1969年、それまでオープンボディだったダットサン・フェアレディ(SP/SR型)に代わり、よりスタイリッシュなクーペボディを纏って発売が開始されたフェアレディZ(S30型)。
日本国内では、SUツインキャブレターを装着したSOHC L20型エンジンを搭載する標準モデル(2仕様)と、スカイラインGT-Rに搭載されていたS20型エンジンを搭載したZ432が発売された。
一方で、開発当初から北米での市場拡販を狙ったモデルとしての側面も持っていたフェアレディZは、より排気量の大きいアメリカ車やヨーロッパ車に対抗すべく、北米・イギリス仕様には、排気量を2.4Lへと拡大したL24型エンジンを搭載したモデル、240Zを設定。
低速域での豊かなトルクを生み出すほか、その優れた整備性までが評価されたことで、狙い通り北米マーケットで大人気となり、「DATSUN Z(ダッツンズィー)」という愛称までを得て、足掛け10年で55万台を販売する大ヒット作となった。
そうした北米での成功に加え、1971年に高性能版のZ432の生産が中止されたことあり、それまで輸出専用であったL24型エンジンが搭載された240Zの国内販売も開始されることになった。
仕様は標準グレードの240Z、豪華仕様の240Z-L、そして、通称“Gノーズ”と呼ばれる、専用のFRP製フロントバンパーとオーバーフェンダーが装着された、日本専売グレードの240ZGの3グレードがラインナップされた。
中でも鋭くスポーティな印象のフロントバンパー形状(通称“G”ノーズ)が与えられた240ZGは絶大な人気を誇り、その人気から、“ZGルック”のモディファイが施された個体も多く存在する。
当個体は「型式 02662 / 類別 0070」が車検証の備考欄に記載される、正真正銘のZGとなる。
ボンネットに開けられたエアダクトは、丁寧な処理が施され、ZGのレーシーなイメージをさらに引き立たせてくれている。
エンジンはL24型にSUツインキャブレターというオリジナル状態を保ち、内装に目を向けても、木製のステアリングやシフトノブ、中央に並ぶ3連メーター、タコメーター、シートに至るまで純正然とした状態を維持する1台となる。