Shelby Daytona Coupe
- シリアルナンバー[CSX9141]
- アルミボディーにガードマンブルーを纏う
- シェルビー・アメリカン公認車両
- 7Lシェルビー製オールアルミニウムエンジンを搭載
- SEMA Showでスーパフォーマンス社のデモカーとして使用
- フローマスター付きのマフラーに交換
- 内装を赤色のレザーに張替
アルミボディーで作られ、レーシングマシンの血統を引き継ぐのがこの個体だ。
1964年のスポーツカー選手権に参戦するためにシェルビー・アメリカンによって製作され、競技車両として誕生した、デイトナ・クーペ。
1964年のル・マン24時間レースではクラス優勝をし、生産された6台全てが現存。
2009年のオークションでは725万ドルという当時のアメリカ製自動車の最高落札金額を記録、2015年のグッドウッドリバイバルでは6台が集まるなど、誕生から60年以上経った今もなお話題に事欠かないモデルだ。
60年経った今尚現役さながらの人気を誇るのは、非公式ながらGTクラス最高速を記録し、ライバルだった、フェラーリ 250 GTよりも速く、多くのレースで優勝を納めたモデルだからだろう。
そんな伝説のマシンを多くの会社がレプリカモデルとして販売していた。
それは、コンプリートマシンという形や、キットカーとしてなど様々な仕様のデイトナ・クーペが誕生したが、実際は本家シェルビー・アメリカンの公認を獲得し生産されたものは少ない。
この個体は、そんな数多あるデイトナ・クーペのレプリカの中でシェルビー・アメリカンの公認とライセンス契約を保有する、正式なレプリカである。
この個体は、スーパフォーマンス社の社長が所有し、SEMA Showでも同社のデモカーとして使用され、7Lのシェルビーのオールアルミニウム、427エンジン(SHELBY 351 WINDSOR ENGINE)が搭載される、珍しい1台。
実際は5Lのエンジンが搭載されるが、大きくなったエンジンはアルミブロックを使用することで、バランスを崩すことなく、大パワーを楽しむことができる。
“本物である”ことは、間違いはないのだが、オーナー達の手によってモディファイは行われている。
スーパフォーマンス社の社長が街乗りをすることを考慮し、片側2本出しのマフラーから、左右1本ずつのマフラーに、フローマスターを装着。
この変更はSEMA Showでデモカーとして展示された際に、この仕様になっていることが確認できる。
日本に来てから、内装は赤色に変更され、シートの刺繍や、ステッチングなど細部にまでオリジナルに忠実に変更されているが、クラフトマンの手によって生み出されたアルミボディーに纏う、シェルビー・アメリカン伝統のガードマンブルーにホワイトストライプという姿に変更点はない。
強力なエンジンを搭載し、挑発的なV8サウンドを奏でる伝説のレーシングカー、デイトナ・クーペは、どんなコレクションの中にいても目を引く存在になる1台であることは間違いない。