1979 Mazda Savanna RX-7 SE [SA22C]
- フルオリジナル
- 上位グレードのSE
- 僅か8ヶ月のみ生産された
- サンルーフ装備
- 上位グレードのSE
- イメージカラーのマッハグリーン
- 2ローター 12Aエンジンを搭載
「車を運転する楽しみの追求」を掲げ、1978年に鮮烈なデビューを果たしたマツダ サバンナRX-7(SA22C)。翌1979年のデイトナ24時間レースGTUクラスでデビューウィンを飾り、その後も連勝を重ねたその足跡は、後のマツダ787Bによるル・マン制覇へと繋がる「耐久のマツダ」の原点となった。
その高い信頼性と洗練されたスタイリングは国際的な称賛を浴び、映画スターのアラン・ドロンが試乗したことでも話題を呼んだ。特にアメリカ市場では爆発的なヒットを記録し、「ロータリー=RX-7」のイメージを決定づけた歴史的名車である。
当時、日本の自動車メーカーが厳しい排ガス規制への対応から軒並みパワーダウンを余儀なくされる中、マツダの執念が生んだ「12A型」2ローター・ロータリーエンジンは、昭和50年初期モデル比で約40%という劇的な燃費改善を果たしながらも、130psという高出力を発揮。レシプロエンジンとは一線を画す軽量・コンパクトな特性を活かしてフロントミッドシップへと搭載されたエンジンは、車重わずか1,000kg前後の軽量ボディと相まって、2名乗車時に50.7:49.3という理想的な前後重量配分を実現。
リトラクタブルヘッドライトが実現した「くさび型」の美しいローノーズ(Cd値0.36)、そしてリアにワットリンクを持つ4リンクリジットサスペンションなど、レースの知見が注がれたパッケージは世界を驚愕させるハンドリングマシンを形作った。
本個体は、そんな初代RX-7の歴史において、特別な意味を持つ一台である。
上位モデル「SE」が登場したのは1979年3月。しかし、同年11月にはフェイスリフトを含めたマイナーチェンジが実施されたため、この個体はわずか8ヶ月間しか生産されなかった「SE前期型」という極めて希少なモデルなのだ。しかもボディを彩るのは、当時のカタログを飾った象徴的な「マッハグリーン」そのものである。
オドメーターの数字は、わずか49,119km。室内保管されてきた内外装のコンディションは驚異的であり、SEの証であるサンルーフのラバーモールも、新車当時の瑞々しい艶を今なお保っている。現オーナーのオリジナルに対する拘りは徹底しており、トランクのダンパーが抜けた際も、熱線用配線が内蔵された当時物のオリジナルダンパーに拘るあまり、安易な社外品への交換を拒否。自作の簡易ストッパーでトランクを固定するという選択をしたほどだ。それほどまでに「1979年当時の姿」を守ることに執念が注がれてきた。
日本の自動車史を塗り替えたロータリー・スポーツの、最も純粋で、最も輝かしい一瞬をそのまま閉じ込めたタイムカプセル。この美学と歴史的価値を理解し、正しく次の世代へと引き継ぐことのできるコレクターにこそ、相応しい1台である。



























































































































































