【ストロングポイント】
・KGC10ベースのGT-R仕様
・S20エンジン、ミッション搭載
・純正ホワイトガラスへ全て置換
・GT-R純正エンブレムへ置換
・エンジンオーバーホール済み(ならし中)
・スイッチ式のパワステ装備
【車両説明】
1969年のデビュー以降、レースにおいても好成績を残していた”2000GT-R”こと、通称『ハコスカ』。当時の新車価格がおよそ150万円(現在の価値で700万円超え)と、誰しもが手を出せる代物ではなかった。1970年に登場した2ドアクーペの生産台数は1197台だったともいわれ、その希少性も相まって憧れの存在として長く愛され続けてきた。
そんなハコスカの兄弟モデルとしてラインナップされていた、2000GTは瞬く間に人気車となり、GT-R仕様へと多くの個体がモディファイされてきた。
この個体も、GT-R”仕様”へとモディファイされた1台だが、GT-R”仕様”ということに気が引けるほど、GT-R然としている。
それもそのはず、一目でわかる部分でいえば、全てのガラスがホワイトガラスに変更され、ガラスの隅には、日産の刻印が押される純正品が取り付けられている。更に、各部に彩られるエンブレムもGT-R用のものが取り付けられ、外観からはGT-R”仕様”だと気づくことは困難だ。
極め付けは、ボンネットを開けるとその姿を表すS20エンジン。車検証か、車体番号をみない限り、この個体がGT-Rではないことに気づく人は少ないだろう。
剥き出しのファンネル、ロールゲージや、フロントにも装着されたオーバーフェンダー、ワタナベ製のホイール、タワーバーや、メッキ加工された100Lタンクなど、走ることを楽しむために造られたGT-Rにしか見えない当個体は、エンジンのオーバーホールを終えたばかりで、ならし運転の真っ最中。併せて、オン・オフが可能なパワステも装着され、乗り手をアシストしてくれる。
GT-R”仕様”としての高い完成度はもちろん、KPGC10の新車発表時の展示車のボディーカラーでもあり、僅か2ヶ月間のみ生産されたといわれているサファリゴールドを身に纏う姿は、特別な1台であることを強調している。