「20世紀最後の工業製品として、10年、20年後にも見劣りすることのない究極の自動車」という思想のもと、マクラーレンやブラバムなどフォーミュラ1マシンの世界で長年活躍した奇才ゴードン・マレーが設計した不世出の名車、マクラーレンF1。その生産台数はわずかに64台とされ、今日では20億円を超える価格で取引される正にコレクタブルな存在である。
9月の「コレクタブルパーツ・オンライン・オークション」に出品されるのは、そのマクラーレンF1用の大変希少な純正パーツ、及び新車購入したオーナーだけに購入権が与えられた特別な「マクラーレンF1オーナーズ・ブック」。
純正パーツは片側前後輪のホイールセット(鋳造マグネシム製/未使用品)とカーボン製のフロントライトボックスとなり、出品は共に当時マクラーレンF1の新車販売、及びメンテナンス業務を担っていた横浜のアイディング・パワーによるもの。万が一顧客の車両がアクシデントに遭った場合に備えてスペアパーツとして長年保管していたものを、満を持して今回放出する形となった。
右 : McLaren F1 wheel (front side) / McLaren F1 wheel (rear side)
左 : McLaren F1 Headlight cover
オーナーズ・ブックは保存用の布地ハードカバー仕様のものと、閲覧用のマガジンブック仕様の2タイプを出品。新車購入者しか手に入れることのできなかった、市場に出回るケースは非常に稀な逸品である。
右 : McLaren F1 Owners book(hard cover)
左 : McLaren F1 Owners book
その希少性もさることながら、“自動車の世紀”と呼ばれた20世紀の最高傑作ともいわれるマクラーレンF1。今回はその純正パーツを手に入れる、またとないチャンスと言えるだろう。