【ストロングポイント】
・KGC110ベースのGT-R仕様
・L28エンジン搭載
・ワタナベ製マグネシウムホイール装着
・GT-R純正エンブレムへ置換
・GT-R純正ラジエータグリル装着
・GT-R純正リアガーニッシュ装着
・パワステ装備
【車両説明】
ハコスカの後継機として、1972年に登場し1977年まで生産が続けられた4代目スカイライン、通称"ケンメリ”。5年間での総生産台数は70万台を超えるヒット作となったが、GT-Rだけは、僅か3ヶ月間のみ生産され、生産台数も197台と希少なモデルとなる。
そんな、GT-Rへモディファイが行われた車両は多くはなく、この車両もそんなGT-R仕様へとモディファイが行われた中の1台だ。
エンジンは、王道のL28へと載せ替えが行われ、トルクの太さと、安心感を与えてくれる。また、ボアアップなどのチューニングがされていない点も好印象に受け取ることのできる、エンジンルームのクリーンな状態は一見の価値があり、次のオーナーの好みによってまだまだ味付けを変えることも可能だ。
外装面では、ケンメリGT-R専用設計の純正ラジエータグリルや、リアガーニッシュ、前後のオーバーフェンダーに、スポイラーも装備するなど、GT-R仕様としての出来はとても高い。フロントに装着されたチンスポイラーや、ワタナベ製のマグネシウムホイールが、車高の高さと相まって当時らしい雰囲気を醸し出している点も見逃せない。
リフレッシュされてから、高いコンディションを維持するこの一台は、下回りの状態も良好で、ボディー下に伸びるマフラーも輝きを保ち、心地よいサウンドを響かせてくれる。
また、この車両には常時稼働のパワステも装備され、心置きなくドライブを楽しむことができる1台に仕上がっている。
希少なケンメリGT-Rへの憧れから生まれたGT-R仕様の中において、多くの純正パーツを使用した高い完成度と、良質なコンディションを誇るこの個体は、まだまだ続くであろう旧車ブームにおいても注目を集める一台だろう。