株式会社BINGO

1967 MERCEDES-BENZ 250SL

  • 生産台数5146台の希少な250SL
  • 稀に見るエクセレントコンディション

メルセデスの「SL」がドイツ語で軽量なスポーツカーを意味する「Sport Leicht(シュポルト・ライヒト)」の頭文字に由来することは有名な話だが、実はそれが正しく当てはまったのはこの2世代目のW113型までの話であり、3世代目のR107型以降はアメリカ市場を意識したラグジュアリー路線へと方向転換、シュポルト・ライヒトからスーパー・ラグジュアリーへとその意味合いも変わってしまうのだった。

当個体は伝説の300SL、190SLに続く第2世代目となるW113型、その中期に1年間だけ生産された250SLである。W113型は1963年のジュネーブ・ショーでまず230SLがデビュー。当時のダイムラー・ベンツ社のデザイナーであったフランス人、ポール・ブラックが描いたボディスタイルは実にエレガントなものであり、特に「パゴタルーフ」と呼ばれるルーフの中央が左右端より低い逆反り形状となったハードトップのデザインは、W113型の愛すべき特徴として今も語り継がれている部分だ。

すべてがスーパーだった300SLに比べれば随分とマイルドなGTカー的な位置づけではあるものの、メルセデスの中では最もスポーティであることは変わりなく、レースシーンで活躍する場面も当時は多く見受けられた。

1967年には2.5ℓ 直列6気筒SOHCエンジンを搭載し、後輪をディスクブレーキ化した250SLへと移行し、さらに1968年には2.8ℓまで排気量を拡大した280SLへと進化。そのまま1971年まで生産されている。

250SLはシリーズ中、最も台数の少ない5196台が生産されたのみで希少性という面でも近年その価値が再評価されはじめている。また、250まではシートにヘッドレストが装着されておらず、特に後方から眺めた際のスッキリとした佇まいを好むファンも多い。

当個体は熱心なコレクターがフルレストアされた状態で手に入れ、その後、長年に渡り完璧な状態で維持してきた1台。驚くほどの輝きを放つ各部の美しさは、まさに新車と表現したくなるほどの素晴らしいコンディション。何よりエレガントなスポーツ・メルセデスを求めるなら、これはまたとない出会いとなることだろう。

PRICE:

POA

Chassis No. 11304312000161
Mileage. 11,320 km