1969 Subaru 360 Young SS
- 10ヶ月しか生産されなかった希少なモデル
- 2025年にレストアが完了
- 純正エアクリーナー、ツインキャブレターを装着
- オリジナル度の高いコンディション
1958年、『マイカー』の概念を日本国内に普及させ、日本自動車史上に大きな足跡を残すことになる国民車、スバル360が発売された。
戦闘機の設計・開発にも関わったメンバーが手掛けた、愛くるしくも機能性に長けたスタイリングを纏ったコンパクトなパッケージに、356cc強制空冷2サイクルエンジンをRRで搭載。車両重量は385kg、最高速度は83km/h。
4人乗りの手頃なファミリーカーとして“てんとうむし”の愛称で人気を博した。手頃な価格はもちろん、高水準の技術をその小さなボディに凝縮し、約10年間に渡り、軽乗用車市場で首位を独走した。
1969年には、従来よりもパワフルな36psを発揮するEK32エンジンを搭載した“ヤング SS”を発表。8000rpmスケールのタコメーターや、ライトカバー、ボンネットにあしらわれたレーシングストライプ、後ろから覗くデュアルマフラーなど、若者をターゲットとしたスポーツカーライクな外装に、レーシングエンジンにも近いスープアップを計ったエンジンは最高時速120km/hを誇り、外装・性能共に“ホットモデル”として人気を博したが、1969年8月、スバル360は惜しまれつつも生産中止。ヤングSSは10ヵ月あまりの短命に終わった。
当個体は、内装は高いオリジナル状態を保ち、エンジンルームなどに関してもオリジナル状態を維持し、レストアも完了した1台となる。
外装は、黄色に塗装されていたが、剥離の段階でオリジナルカラーだと思われる白の塗料が残されていたため、オリジナルへの復元の意味も込め白と黒のツートンに再塗装が行われているだけでなく、機関係にも手が入り、申し分のないコンディションに仕上がっている。


































