1972 Ferrari 365GTB/4 Daytona Spyder Conversion
- フェラーリの最も象徴的なグランドツアラー「デイトナ」
当車両はベルリネッタボディの「365 GTB/4」を「365 GTS/4 スパイダー」にコンバージョンされた個体となっている。
非常に高いクオリティでコンバージョンされているのはもちろんだが、外装内装共に非常に美しいコンディションが維持されている点がこの車の白眉だ。
ボディは目立った傷などはなく艶やかで、官能的なボディラインをより際立たせている。
またメッキバンパー、ワイヤーリムホイールも抜かりなく手が加えられており、半世紀以上前のモデルであることを忘れさせる。
そしてブラックレザーで統一された内装も、抜かりなく手入れが行き届き、もはや新車のような状態となっている。
「365 GTB/4」は製造台数わずか1284台。スパイダーに至っては122台と非常に個体数が少ないにも関わらず高い人気を誇ったことから、コンバートされた車両も世界的に存在する。
その中でもこの個体は非常に高い完成度を誇り、素晴らしいコンディションを維持していることから、希少性の高さは計り知れないと言えるだろう。
先日発表された、フェラーリのアメリカ上陸70周年を記念したFRの2シーターモデル「12チリンドリ」のロングノーズ&ショートデッキの優雅なスタイリングは、1950~1960年代にフェラーリが開発したグランドツアラーにインスピレーションを受けたものであり、特にヘッドライトとそれをつなぐガーニッシュを黒色で統一させた顔つきは「デイトナ」を彷彿とさせるものとなっている。このことからも、デイトナがフェラーリの象徴的なFRモデルであると同時に、そのデザインには時代を超えた美しさがあると言えるだろう。