1992 Porsche 911 Carrera 2 Tiptronic
- ミツワ自動車正規輸入車
- 良好なコンディション
- 走行距離約5万Km
- ティプトロニックトランスミッション
車両解説
●”ミツワモノ”極上コンディション個体
当個体はミツワ自動車によって正規輸入された「ポルシェ911」964型「カレラ2」。走行距離は、約5万Km。ボディには圧倒的な存在感を誇るルビーストーンレッドを纏い、内外装とも良好なコンディションを維持している。
そして当個体には、任意変速が可能なオートマチックミッション「ティプトロニックミッション」が搭載されている。さらにカーナビ、GPS探知機なども備えられており、クラシカルな空冷ポルシェながら、快適なドライビングが楽しめる個体と言えるだろう。
また点検記録簿、保証書他、マニュアル等の各種書類も付属する。
●伝統を受け継ぎつつ、時代に合わせて大きく進化した964型
1989年に登場した3台目ポルシェ911であるこの964型。現在まで脈々と受け継がれている印象的なカエル目にコンパクトなボディデザインは、先代の930型から踏襲しているが、実際には徹底的な再設計が行われた。
930から実に80パーセントものパーツを新たに設計し、モノコックボディへと生まれ変わった。さらに足回りに関しても見直され、トーションバーからコイルスプリングを採用したサスペンションへと変更され、乗り心地の向上も図られた。
当個体「カレラ2」には先代と同じくRRの駆動方式が採用されているが、「カレラ4」には911シリーズで初めて4WDが採用されたことでも知られている。しかし、RR +ボクサーエンジンという伝統のパッケージングを受け継いだこの「カレラ2」こそ、より”ポルシェらしさ”を感じることができるモデルであると言えるだろう。
そして後継の993型からリアサスペンションがマルチリンク式へと変更されている。このことから「カレラ2」がセミトレーリング式リアサス+RRがもたらす”空冷ポルシェらしい”挙動が味わえる最後の911とされていることも、このモデルの付加価値を高めている。
●”乗りやすい”空冷ポルシェを求めるなら
そしてこの「964型 」は空冷ポルシェの中でも特に乗りやすいということで評価も高い。まずこの3世代目からはパワーステアリングに加え、ABSといった現代的な機能が備えられている。これによって、それまで”乗り手を選ぶ”とまで言われた911がライトな層にまで受け入れられる要因となった。
さらに、当個体が装備する「ティプトロニック」ATシステムも非常に画期的だった。ATモード、MTモードをシフトレバーを倒すだけで、好きなタイミングで切り替えられるのだ。これにより普段の街乗りでも快適にドライブできるのはもちろん、サーキットやワインディングでのスポーツ走行両方の需要を満たすことができたのである。
昨今の空冷ポルシェの価格の上がり方から、この車両も大切に保管しておくべき個体であることは間違いない。しかし、この「カレラ2」がもたらす快適な乗り心地を一度体験すれば、思わずドライブに出かけたくなってしまうだろう。そんな魅力を持つクルマがこの「カレラ2」なのだ。