2003 BMW M3 (E46)
- 走行距離15,445km
- 極上コンディション個体
- 6MT搭載
- 限りなくオリジナルに近い状態を維持
- ハーマンカードン製サウンドシステム
車両解説
●M3最後のシルキーシックスをMTで堪能する
当個体は走行距離わずか1万5,442Km、極上コンディションとなる「BMW M3 E46 」である。
ホイール、マフラー、ドアミラーなど、外装パーツは純正状態を維持。またヘッド、テールランプのレンズも曇りもなく、非常に綺麗な状態を保っている。また、6MT搭載車両となるため、Mシリーズ最後となったシルキーシックス、至高のエンジンフィールをマニュアルミッションで存分に味わい尽くせる個体となっている。
内装は右ハンドル仕様となる。レザーシートの状態もよく、ウッドのドアパネルがレーシーな内装に、ラグジュアリーさをプラスする。さらにハーマンカードン製サウンドシステムも備えており、高音質なオーディオがドライブをより盛り上げてくれるだろう。
また点検記録簿、保証書他、マニュアル等の各種書類も付属する。
●耐久性とドライビングフィールを両立した傑作
搭載する6気筒自然吸気エンジン「S54B32型」は、M社のこだわりの詰まった傑作だ。排気量は3245ccで、最高出力は343psを発揮する。
そして昨今のモデルでは軽量化を目的として、シリンダーブロックにマグネシウム合金が使用されることが多いが、このE46には従来の鋳造ブロックが採用されている。これは何もコストカットを意図した設計ではない。このE46が持つ魅力そのものを支える要といっても過言ではないのだ。
「S54B32型」エンジンは、シリンダー一つ一つの動きを感じられるような密度の濃さ、そして高回転域まで気持ちよく伸びていく、その独特なフィーリングが魅力である。これを実現するためには、高回転域でもびくともしない堅牢製と耐熱性が必要不可欠であった。
そこで、耐久性、耐熱性の高い鋳造シリンダーブロックをあえて選択することにより、この比類なき”シルキーシックス”の至高のエンジンフィールを実現しているのである。
その耐久性の評価は高く、サーキットやワインディングでのちょっとやそっとの走り込みでは、トラブルに見舞われることは少ないだろう。
●コンパクトかつマッスルなボディデザイン
そしてこのE46の人気を支えているもう一つの要素が、コンパクトさを維持しつつ、肉厚で力強さを表現しているボディデザインである。
デザインは、クリス・バングルによって手掛けられ、伝統的なBMW像を保ちつつ、風格と新しさを兼ね備えている。そして後継モデルのエンジンV8化に伴ってボディが大型化したことから、この扱いやすいコンパクトさも人気を支える所以ともなっている。
そのボディデザインは通常の3シリーズとさほど大きな違いはないが、中身は全くの別物となっている。共用部分はエンブレムのみであるとも言われているほどだ。先代に比べ高い剛性を持っていたE46の素性の良さをベースに、スポーツ向けにさらなる改良が加えられている。そして実現したこの強靭なボディ剛性によって、要であるエンジンフィールをダイレクトにドライバーが感じ取ることができるのである。
さらに重量配分も徹底しており、49:51の前後配分を実現。そこにFRならでは旋回性の高さが合わさることで、コーナーリングにおいても非常にコントローラブルな特性を持つ。以上のことから、この「M3 E46」は、”クルマを運転する”という行為に付随する”気持ちのよさ”を追求するために、全てにおいてバランスが整えられているのだ。それがこのモデルが傑作と呼ばれる所以であるということは間違い無いだろう。
●歴代ベストセラーも今や希少車に
上記の通り、傑作と呼ぶにふさわしい「E46型」は、歴代3シリーズの中でも、屈指の人気を誇り、ベストセラーモデルとなった。その人気の高さから、国内個体は海外への流出が顕著となっており、その価格高騰も歯止めがかからない状況が続いている。それはひとえに国内のユーザーは、ディーラーで車検を受けており、綺麗に乗ることを好む文化的側面によって、状態の良い個体が多いことが理由と言われている。
その状態を鑑みても、当個体の状態の良さは、一つ頭が抜きん出ていると言えるだろう。これだけ美しい状態を維持しているのはもちろんのこと、右ハンドル仕様であることから、国内のユーザーにぜひ手にしてもらいたい一台である。