1997 Porsche 911 Carrera 4 (993)
- ポルシェの正規ディーラーを運営していた東北三菱自動車販売が未登録の状態で保管していた1台
- 75台のみが生産されたと言われる、日本仕様のカレラ4
- 後期型(M64/21S)3.8Lエンジンを搭載した日本限定仕様
- 走行距離はわずかに196km
- 点検整備記録簿の「納車点検整備」のページは未記載の状態
- 空冷フラット6最終モデルの"993型”カレラ4
当車両は、1980年代から35年間ポルシェの正規ディーラーを運営していた東北三菱自動車販売が新車で仕入れた個体で、同社の先代社長が引退後に乗るためにと販売することなく未登録の状態で保管されることになった1台。
しかし、残念ながら先代社長は引退することなく他界。その後も屋内倉庫にて今日まで大切に保管され続けてきたという、まさに正真正銘“新車・未登録”の個体となる。
この事実だけでも十分に奇跡的だが、日本仕様の911カレラ4の持つ希少性が、さらにその“奇跡の度合い”を高めている。
空冷フラット6エンジンを搭載した911最後のモデルとなる“993型”は、1993年から1998年の間に生産。
空冷911の大きな特徴だった“カエル顔”を生み出す隆起したフロントフェンダーの峰を低くしてヘッドライトを傾斜させ、さらにテールエンドのデザインも変更してエクステリアによりモダンな装いを構築。
加えてマルチリンク式のリヤサスペンションの採用や左右独立等長エキゾーストによる排気系の改善など、その後の水冷911へと受け継がれる革新性が随所に見て取れる。
そんな993型911の中でも特に希少な存在が、日本仕様のカレラ4になる。
ビスカスカップリング式の4輪駆動システムを搭載した993型のカレラ4は1995年に発売開始。
搭載されるエンジンは欧州仕様では2輪駆動のカレラと同じく3.6L のフラット6だが、日本仕様のみ排気量が3.8L に拡大されたものが搭載された。
その理由には諸説あるものの、中でも有力とされるのが、当時の正規輸入・販売元であったミツワ自動車が「3.8Lエンジンを搭載」と誤ってアナウンスし販売受注を取ってしまった結果、日本仕様のみ3.8L とされた———という説。
その生産台数はわずかに75台とされ、これはカレラRSの1104台よりも少なく希少性という意味では993型随一であり、いわばポルシェ社が日本市場のためだけに作った知る人ぞ知る“激レアモデル”となった。
日本仕様のカレラ4のエンジンにはカレラ用の3.6L フラット6と同様に前期型と後期型が存在し、前期型(M64/05S)で285ps、可変吸気機構ヴァリオラムを搭載した後期型(M64/21S)で300psの最高出力を発生。
なお、エンジン形式に付く「S」はそれが“特別なもの”であることを指し示す証とされている。
当個体はヴァリオラムを搭載した後期型で、エクステリアはアークティックシルバーメタリック、インテリアはブラックレザーという定番のカラースキームを纏う。
シルバーキャリパー、シルバーエンブレム、フロント・クリアウインカーレンズなどがカレラ4専用として装備される他、メーカーオプションとしてカレラSパワーキット(X51)、17インチ・カップホイール(専用センターキャップ付き)、リヤウインドウ・ワイパー、リトロニックヘッドライトなども装備。
新車・未登録であることの証として、点検整備記録簿の「納車点検整備」のページは未記載の状態であり、さらには工場出荷時のシートカバーも残されたまま。
走行距離計の表示はわずかに196kmと、まさに奇跡と呼ぶべきコンディションを保っているのです。これほどレアな条件が揃った個体は、この先2度と現れないと断言できるだろう。
付属書類 / 付属品
・自動車予備検査証(期限切れ)
・排出ガス検査終了証
・譲渡証明書
・キー 2本
・レザー車検証入れ
・ドライバーズマニュアル
・整備手帳(記録なし)
・空気入れ
・エアープレッシャーゲージ
・ジャッキ&工具
車輌下回りや書類、付属品等の詳細画像
https://drive.google.com/drive/folders/13evW9xxin2JyJ5HDqTaOmiYAaeYiB3Jt?usp=sharing
入札に際して
当個体は、ヤフオク!への出品車両となります。
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