当時ランボルギーニのフラグシップモデルとして名を馳せたディアブロ、そのレース車両であるディアブロGT2をベースに開発されたのが”GT”である。通常のディアブロに比べ前後のトレッドを大幅に拡張、搭載された6.0ℓV12 エンジンは575psを発生し、最高速度は338km/hを記録した。わずか80台のみが生産されたこのモデルは当時のランボルギーニならではの魅力を公道で体感可能な究極の一台に相応しいだろう。

当個体はその80台のうち22番目に生産された由緒ある一台だ。サイドウィンドウのシリアルプレートにその歴史が刻印されている。海外のコレクターによって保管されていたこの車両の走行距離は37,710kmを指し、フロントバンパーには飛び石による小傷がこの闘牛を本気で操った証として残っている。内装はフルオリジナルを維持、レザーのハンドルやシートに目立った損傷は見当たらない。この車両唯一の変更箇所となる社外のストレートエギゾーストパイプは、官能的なV12エンジンのサウンドをより大胆に演出してくれる事だろう。ノーマルのエキゾーストシステムも付属するので、フルオリジナルの車両として楽しむ事も可能となっている。

※出品協力：ヤフオク!