株式会社BINGO

2021/10/25 MON - 2021/10/31 SUN

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Collection Car Auction - Collection No.6 -

1975 Mazda Savanna Sport Wagon

  • A12型ロータリーエンジンによるスムーズな走行性能
  • 実用的なワゴンボディ
  • オドメーターは32,540km

マツダを代表する技術であるロータリーエンジンを搭載する第5弾のモデルとして、1971年1月“ロータリー・スペシャリティ”を謳ってデビューしたのが“サバンナ”シリーズである。
コスモから始まりファミリア、ルーチェ、カペラに続き登場した“サバンナ”は、それまで無敵を誇ったハコスカGT‐Rの国内レース50連勝を阻止し、1971年12月の富士耐久レースで初優勝を挙げるという快挙を成し遂げる。
それ以後も快進撃を続け、1976年5月、片山義美の優勝によって単一車種での国内通算100勝という大記録を達成する。まさに“ロータリー・スペシャリティ”にふさわしい活躍を果たし、ロータリーの戦闘力の高さを示した。

発売当初は、セダンとクーペタイプのみであったが、1972年1月にマツダの掲げる『ロータリゼーション』体現のためステーションワゴンタイプである、この“サバンナ スポーツワゴン”を新たにラインナップ。
基本スタイリングは、姉妹車のグランドファミリア・バンと同一である、ファミリアバンは4ナンバー商用モデルであったがサバンナスポーツワゴンは、れっきとした5ナンバーの乗用バンであった。
マイナーチェンジ前の前期型は、最大出力105PSの10A型・491cc×2ローターエンジンを搭載した車両のみであったが、1973年のマイナーチェンジ後の後期型は、名前をサバンナAP(アンチ・ポリューション)と改め、昭和50年度排ガス規制への対応がなされており、エンジンを最大出力120PSの12A型・573cc×2ローターエンジンへ変更され最大時速180km/h、0−400mは、16.6秒(5名乗車時)という高性能さにサーマルリアクターを搭載というクリーン性能さを兼ね備え高い次元での両立を成功させた。
当個体はこの後期型の12A型エンジン搭載サバンナAPモデルとなり、クーペ・セダンタイプ同様のフロントマスクとワゴンボディの組み合わは、走破性と実用性を兼ね備えていることを感じるとる事ができる。

オドメーターは、32,540km(移動等で距離が伸びる可能性があります)を指す。長年屋内で保管されており、純正色であるマーガレットホワイト塗装は色褪せは見受けられず、各種メーターも正常に動作。
リアガーニッシュのウッドシールや、クーペ・セダンタイプと共通のT型ダッシュボード、シートに破れ、ひび割れ等見当たらず、静岡マツダが販売したことを示す当時物スッテカーも残る。
スポーツカーとは違い、普段使いされる車が内外装共に美しいコンディションを維持し現存していることは、まさに奇跡と言えよう。

Mileage 32,540km