1967 トヨペット コロナ ハードトップ(RT50)
- ▶トヨグライド装備
- ▶「ヨコハマalmex」ホイール
- ▶長年屋内保管された不動車
1964年に「3代目コロナ」のクーペモデルとして登場したのが「トヨペット コロナ ハードトップ」。国産車初となるセンターピラーレスのハードトップ車両であり、フロントピラー、ルーフサイドレール、ルーフサイドフレーム等の剛性を高める事でねじれ剛性の低下を防いだ。
ベース車両となった「RT40」の素性の良さに加え、約40kgの軽量化や車高ダウン、前後ウィンドの傾斜角を小さくして空気抵抗を少なくする事で走行性能をより向上させている。
インテリアにおいても意匠が凝らされており、リアシートバックを折りたたんでラゲッジスペースを拡大するシステムを国産車として初めて採用。大衆車をベースとし、手ごろな価格でスポーツカーの雰囲気を味わう事が出来る「コロナ ハードトップ」のスタイルは好評を受け”スペシャリティーカー”として後の「セリカ」などに受け継がれる事となった。
当個体はハードトップモデルとなる。フロントグリル部分には経年相応の劣化が見受けられるものの、ボディ部分に塗装の劣化や大きな腐食は見当たらない。ホイールは当時物の「ヨコハマalmex」を装備。内装に関しては、ルームライトカバーが欠品し、フロアマットに擦れが存在するものの、その他パーツはオリジナルのコンディションを維持しており、トランクには純正のホイールカバーとスペアタイヤが保管されている。
エンジンの始動に際してはメンテナンスが必要となるが、約900kgの車両重量に1500cc70馬力を発揮する「2R型」エンジンの組み合わせは軽快な加速を見せてくれる事だろう。オドメーターは60,729kmを指す。