1969 トヨペット コロナ(RT40)
- ▶最上級グレード「1500デラックス」
- ▶長年屋内保管された不動車
1964年、輸出先のアメリカ市場での販売が伸び悩んでいた事から、海外に通用する性能を求めて、トヨタは「3代目コロナ」がデビューさせる。
心臓部には初期型に改良を加えた「2R型」エンジンを搭載し、高い高速性能と耐久性を誇った。その性能の高さは名神高速道路上において10万km連続高速走行公開テストおいて裏打ちされ、全国各地で行われた試乗会には約20万人もの人々が押し寄せたと言われている。販売後は単一車種の国内登録新記録を樹立。海外への輸出量も急増し、生産規模はフォルクスワーゲンについで第2位となるなど、世界的な活躍を見せた。
当車両は1969年式「1500デラックス」グレードの個体となる。外装にはメッキパーツのくすみや、フロントバンパー下部の錆が見受けられるものの、それ以外の箇所は比較的良好な状態を保っている。内装のドアパネルを保護する樹脂製のカバーに破れがあるが、本体のコンディションは良好である。
シートにもカバーが装着されており、その他インパネ周りにも大きな欠損は見当たらない。エンジンの始動に際してはメンテナンスが必要となるが、この名車が蘇る時を想うと心が踊る。そんな1台と言える。