1975 三菱 ギャランGTO(A57C)
- ▶「CAMPAGNOLO」製ホイール
- ▶内外装ともに状態良好
- ▶長年屋内保管された不動車
「コルトギャラン」の基本設計を流用し、スポーティーなハードトップクーペとして1970年に登場した「三菱ギャランGTO」。アメリカンマッスルカーの様なスタイルを小型車へ反映したそのデザインには「ヒップアップ・クーペ」のキャッチコピーが与えられ、高く評価された。
初期モデルは「4G32型」の通称サターンエンジンを搭載していたが、1973年のマイナーチェンジを機に、1700SLを除いた全てのモデルに2,000ccの「4G52型」アストロンエンジンが採用され、「GTO2000」として発売。1975年には新たにサイレントシャフトが搭載され、静粛性が向上した「アストロン80エンジン」が採用された。これは2対のシャフトを内蔵しながら、馬力などは従来のアストロンエンジンを維持するものであった。
当時のライバル車だった「トヨタセリカ」に比べても10分の1の生産台数であった「GTO」だが、度重なる排ガス規制に対応しながら三菱のホットなスポーツクーペとして1978年まで販売が継続され、現在においてもそのスタイリングは多くのファンから愛されている。
当個体は1975年式の「2000GS」というモデル。先述した2,000cc「4G52型」アストロン80エンジンを搭載し、フラグシップモデルの「GS-R」と同等の最高出力125psを誇る「”GS”(グランド・スポーツ)」の名に恥じないものとなっている。
始動に際してはメンテナンスが必要となっているが、当時の三菱スポーティカーに多くみられたオリーブグリーンのボディカラーに目立った色褪せは感じられず、内装においても経年に対して非常に良好なコンディションを保っている。