1978 トヨタ クラウン セダン(MS106)
- ▶最上位グレード「ロイヤルサルーン」
- ▶コラム式3速AT搭載
- ▶長年屋内保管された不動車
「MS106型」は「トヨタクラウンシリーズ」の5代目として、1974年にデビューする。先代は丸みを帯びたスピンドル・シェイプラインが特徴的だったが、当時はそのアヴァンギャルドなデザインは受け入れられなかった。そこでトヨタは、より高級感を押し出した直線的なシルエットへとスタイリングを一新する。この重厚感のあるデザインは、法人や官公庁からも好まれ、クラウンの高級車としての地位を決定づけた。
エンジンは先代と共通する2L直6SOHCシングルキャブ仕様の「M-C型」(最高出力115ps/最大トルク16.5kgm)、同EFI仕様の「M-E型」(最高出力135ps/最大トルク17.5kgm)、2.6L直6SOHCシングルキャブ仕様の「4M型」(最高出力140ps/最大トルク21kgm)の3種類で展開。サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアはコイル式を採用。駆動方式もFRとなり足回りの基本的なレイアウトは先代を引き継いだ。
当個体は2.6Lエンジン、コラム式3速ATを搭載する最上位グレード「ロイヤルサルーン」となる。オドメーターは67,602kmを表示する。外装色は茶色。内装は外装色と調和するベージュを基調としており、クラウンらしい高級感を醸し出している。
本車両は長らく室内で保存されていた不動車であるが、内外装ともに状態は良く、各部パーツもオリジナルの状態が維持されている個体となっている。