1980 マツダ コスモL(E-CD23C)
- ▶後期型 最上位グレード「リミテッド」
- ▶「13B」ロータリーエンジン搭載
- ▶長年屋内保管された不動車
「コスモL」は、マツダをオイルショックから救った「コスモAP」の高級モデルとして、1977年にデビューする。「コスモAP/L」は、それまでロータリー車を代表していた「コスモスポーツ」とは対照的に、大柄なアメリカ車のような迫力あるデザインを採用。これにより後部座席を搭載し、5人乗りとなったことで実用性が飛躍的に向上した。エンジンには最高出力135psを発生する「13B」ロータリーエンジンを搭載。車両重量こそ増えたものの、最高速度195km/h、0-400m加速15.9秒という申し分ない性能を誇った。
そして「コスモL」の最大の特徴となったのが、ビニールレザー張り、ノッチバックで構成されたラウンドトップである。居住スペースの確保、さらにオペラウィンドウと呼ばれた小さい窓により、プライバシー性も向上し、より高いラグジュラリーさと実用性を実現。
当個体はその「コスモL」の1979年にマイナーチェンジされた後期型、最上位モデル「リミテッド」である。オドメーターは37,288kmを表示する。
「AP」と同じフロントマスクを異型角形2灯のヘッドランプと格子調のグリルは、「コスモ」の迫力を際立たせる。さらに燃費性能を大幅に改善され、希薄燃料化された「13B」エンジンを搭載し、高級スペシャリティーカーにふさわしいデザイン性と性能を両立している。
外装はホワイト。長年屋内に保管された不動車であり、トランク部に多少の錆はみられるものの、メッキ部分から、ラウンドトップに至るまで、予々良好な状態を保っている。
内装も純正状態を維持し、ラジオも備えている。シート、内張りは、外装のホワイトと調和するベージュを基調としており、より高級感を演出してくれる。