1980 トヨタ クラウン 4ドアハードトップ (MS112)
「クラウンシリーズ」6代目となる「MS11◯系」は、トヨタから1979年にデビューする。当時「クラウン」は国産を代表する高級車としての地位を既に確立していた。トヨタはよりこのイメージを強固にするため、先代の直線的なボディラインを強調し、重厚なスタイルへとシフトする。その威圧的なデザインは”鬼クラ”の愛称で親しまれ、歴代モデルの中でも屈指の人気を誇る。
また先進的なアクセサリーが採用されたのも本モデルの特徴。燃費や平均車速などを表示する「クルーズコンピュータ」やマイコン制御のエアコン、運転席のパワーシートなど、まさにハイテクジャパンを象徴する多数の機能が搭載された。センターコンソールには水晶デジタル時計や、カセットステレオデッキが組み込まれ、ノスタルジーを感じさせてくれる。
当個体は「6代目クラウン」の最上級モデルとしてラインナップされた「4ドアハードトップ ロイヤルサルーン」。心臓部には最高出力145PSを発揮する「5M-EU型」2.8L直列6気筒エンジンを搭載する。オドメーターは70,909kmを表示。
外装色は紺となっており状態は良好。内装はベージュが基調とされており、落ち着いた印象を与えてくれる。長年屋内で保管されていた不動車であるものの、ウッド調ステアリングや、ホイールカバーなど、純正状態が維持されている希少性の高い個体である。