1974 Datsun Skyline 240K (HGC110)
- 『プリンス&スカイラインミュージアム』展示車両
- 希少な輸出モデル
- 2.4L直列6気筒エンジン
- 国内で確認されている個体はこの1台のみ
車両説明
●ミュージアムに展示されていた”ケンメリ”輸出モデル
”ケンメリ”の愛称で知られるスカイラインシリーズでも屈指の人気を誇る4代目「GC110」。当時から続く絶大な人気によりその希少性は日々著しく高騰。知っての通り非常に高値で取引されるモデルである。
当個体はそんな希少な”ケンメリ”の中でも特に貴重な、輸出仕様モデルである「ダットサン240K HGC110」である。15年もの間『プリンス&スカイラインミュージアム』で展示されていた車両であるため、状態はおおよそ良好な個体となっている。
国内で確認されている4ドア「HGC110」の個体は、この1台とも言われており、手に入れるチャンスは今回限りかもしれない。
●オーストラリアで販売されていた個体
この「ダットサン240K」は主に豪州やクウェート、欧州の一部、タイで販売されていたとされている。
そのカタログには全て女性のモデルを使用していたことでも知られており、そのスタイリッシュなデザインと、利便性に優れたコンパクトさを併せ持っていたこともあり、国内とは対照的にその購買層に女性も多分に含めていたことが窺えるのも興味深い。事実、オーストラリアから輸入されたこの個体も、記録によれば最初のオーナーは既婚女性であったという記録が残っている。
エンブレムは輸出モデルであることを表す「240K GT」が誇らしげに備えられ、この個体は通常の”ケンメリ”ではないことをアピールしている。
●国内モデルとの最大の違いは大排気量化されたエンジン
エンブレム、テールランプのデザイン等の違いもあるが、国内モデルとの最大の違いは搭載されるエンジンだ。国内モデルに搭載されていたのは、2L直列6気筒の「L20型」であるが、この「240K」は大排気量化された2.4L直列6気筒「L24型」エンジンが搭載されている。400ccの違いは数字上以上に明確で、よりトルクフルな乗り心地を実現している。
一見普通の”ケンメリ”に見える当個体だが、エンジン、そして細かいディティールを注意深く見れば、国内モデル以上に希少なスペシャルな”ケンメリ”であることがわかるだろう。スカイラインを愛してやまない、生粋のマニアなら、この絶好のチャンスをぜひ掴んでいただきたい。