1976 Nissan Skyline Hardtop 2000GT (C-GC111)
- 走行距離約5万km
- 極上コンディション個体
- 5速MT搭載
- 限りなくオリジナルに近い状態
車両説明
●走行距離わずか5万キロの極上個体
スカイライン4代目として登場し、広告戦略とグレードの細分化によって歴代最多の販売台数を誇り、今なお根強い人気を持つ”ケンメリ”。
当個体は、走行距離約5万キロの極上コンディションとなるケンメリである。
外装を見れば、ボディ、マフラーエンド、バンパーのメッキといった目につく箇所はもちろん、ライトマウントからエンジンルームといった外から見えない箇所にも大きな錆や汚れもなく、細部にわたり徹底的なメンテナンスが行き届いている。
それは内装も同様。ウッドのステアリング、パネルは昭和に販売されていた車両であることを忘れさせるほど美しい状態となっている。ペダル周辺のフロアマットから、ドアの内張、まで抜かりのない手入れが施されているのを見ても、前オーナーによって愛されていた個体であることがわかるだろう。
パーツ類ももちろん限りなく純正に近い状態を維持しており、この個体の価値を高めている。
●5速MT搭載の”ケンメリ”最終モデル
当個体のグレードは、「KGC110型」2000GT ツードアハードトップとして、1976年に生産された最終モデルとなる。
エンジンは、排ガス規制に合わせた直列6気筒L20型を搭載。リア部分にはその証として、NAPSのエンブレムが煇る。
現存するケンメリは、やはり”GT-R”を羨望するファンによって、L28型エンジン等にスワップされた、チューニング個体がほとんどである。そんな中、このオリジナル「L20E型」エンジンがここまで美しい状態で、そのまま乗っている個体は非常に稀であると言えるだろう。
またトランスミッションは5速MTとなっており、スポーティな走りを楽しみやすい点もこの個体の魅力である。
●日々価格が高騰し続けるケンメリ
数ある歴代スカイラインの中でも屈指の人気を誇るこの「KGC110」通称”ケンメリ”。軒並み価格高騰する国産旧車の中においても屈指の値上がりを見せ、状態に関係なく歯止めがかからない状況だ。
その人気の理由はモータースポーツで絶対的な強さを見せた先代から受け継いだ素性の良さはもちろんであるが、やはり”幻”のスカイラインとして認知されているからだろう。
ケンメリは2000GT発売の4ヶ月後、ファン待望のGT -Rモデルが販売される。しかし、 当時悪化していた環境問題による排ガス規制をクリアすることができず、傑作「S20」型エンジンを搭載したこのモデルは生産台数197台とも言われる少数生産で終了。
モータースポーツにおいて、新たなGT-R伝説の幕開けが期待されたケンメリだったが、一度もレースに出場することなく、その役目を終えてしまったのである。
しかし、レースに登場することがなかったからこそ、このケンメリはその価値を高めた。それは、サーキットを疾走するケンメリGT-Rの姿をファンたちが夢想することで神話を作り上げ、男たちのロマンを一身に背負う形として幻の存在となったからだ。
それは、現在のスカイラインが持つ絶対的なアイデンティティである丸型四灯テールランプが、このケンメリに起源をもつことが証明している。