TOPSECRET SUPER GT-R(2011 Nissan GT-R Black Edition)
- ”大人なコンプリートカー”がコンセプトのフルエアロキット
- “Tスペック”限定色「ミレニアムジェイド」に全塗装
- O・Z コラボ オリジナルホイール
- コンピューターは最新データに書き換え済み
- ボンネット裏にはスモーキー永田氏サイン入り
車両解説
■世界的トップチューナーが作り上げた”オトナ”な35GT-R
本車両は世界的なチューナーとして名高い永田和彦の老舗ショップ「トップシークレット」が放つ、そのまま街を走れる”大人”なコンプリートカー。
本モデルでまず目を引くのが、たたでさえ並々ならない存在感もつGT-Rの迫力を強調し、より洗練した圧巻のエクステリアだ。ダクトを備えたフロントフェンダーは片側20mmワイド化。純正のリアタイヤ(サイズ11J+30)がフロントにも収まるようになっている。
フェンダーを繋ぐエッジのたったサイドステップはカーボンが用いられ、マッスルなフェンダーにメリハリを与えている。一方で、フロントバンパーは純正バンパーと同格のサイズのモノが装着され、猛々しさの中に大人の余裕を内包し、普段使いも容易なデザインへと進化している。
■こだわりのリアウィングとプレミアムな「ミレニアムジェイド」
また存在感たっぷりのリアウィングにもこだわりが詰まる。「車検対応範囲内でどこまでダウンフォースを稼ぐことができるのか?」という永遠のテーマに今一度挑戦し、機能性、ルックス共にこの車両の魅力を底上げしている。ヘッドライト、テールランプもLEDに交換され、夜間の視認性も向上している。
そして極め付けは外装色。ホワイトから100台限定モデル「Tスペック」にも起用された「ミレニアムジェイド」に塗り替えられ、ホイールもそれに合わせて「O・Z 35 GT-R SF TOPSECRET」へと変更。その堂々たるシルエットを見事が浮かび上がる。
■最高速チューナー永田和彦のアイデンティティが垣間見える仕様
メカニカルな部分に関してはブーストアップに、2021年ベースの最新データにコンピューターを書き換え、足回りに手が加えられたライトチューンにとどめている。これはGT-R純正の耐久力と乗りやすさを重視し、”走り”と”普段使い”両方で高いパフォーマンスを発揮できることを意識しての仕様である。
しかしそうはいっても最大出力600ps近い大パワーを発揮する有り余る馬力は、最高速チューナー永田のアイデンティティを鮮明に感じることができる。
■さりげない内装カスタムにも永田氏の深い愛が詰まる
内装もさりげないカスタムで、機能性と高級感を演出。ダッシュボードにはカーボンをあしらい、シートにはブリット製のセミバケットシートを備え、ハイスペックスポーティらしい威厳を放っている。
”クルマ”を知り尽くし、35GT-Rを愛してやまない永田氏が作り上げたこのGT-Rは、その愛と技術が詰め込まれている。美しさとハイパフォーマンス、そして普段乗りをも快適にこなせる、至れり尽くせりな至極の35GT-Rは彼にしか作れないだろう。
メーカー解説
●世界的な最高速チューニングショップ
TOP SECRETは最高速チューンを得意とする、言わずと知れた日本を代表する名門チューニングショップである。代表を務める永田和彦は”スモーキー永田”の愛称で知られ、彼の作る車、そして彼自身を熱狂的に支持するファンが国内外に多く存在する。
彼がファンの心を掴んで離さない要因はどこにあるのだろうか?それは永田氏の情熱と愛を持って自動車に向き合う真摯な姿勢と、その愛によって実現した、未踏の領域へと易々と踏み込んでいける彼の作り上げる究極のカスタムカーにあるのは言うまでもない。その証明として彼が制作した車両は東京オートサロンのカスタムカーコンテストで数々の賞を受賞し、業界に強い衝撃を与えてきた。
●V12エンジンを搭載した規格外の80型 スープラ
まず代表作として知られるのが、第1回『TOKYO AUTO SALON AUCTION 2018』で出品された80型 スープラだ。本車両は最高速の聖地、イタリアは「ナルド」に持ち込むため製作された。永田氏はナルドにて公式最速記録を樹立するのを長年夢見てきたのだ。夢の実現のため、スープラに5LのV12ユニット(1GZ-FE)に換装という大工事を実施。トルク100kg以上、最高出力は実に850psというモンスターマシンを作り上げた。
アタック時はマシントラブルに見舞われ、目標の380kmには届かなかったものの、350kmという驚異的な速度を記録。まさに80 スープラチューンの限界を超越した瞬間だった。オークション時には990万円という価格で落札されたが、この車両の価値を考えると、数倍の超高値がついても不思議ではなかっただろう。
●永田氏のGT-Rへの深い愛
そして忘れてはならないのが、永田氏が無上の愛を注いできた日産 GT-Rの存在である。35 GT-Rの発売前、彼はその登場を待ちきれず、35GT-Rの自作に踏み切る。CPV35 スカイラインをベースに、4.5L V8のVK45DEエンジンをツインターボ化。最高出力は実に712psを発生したその車は「V35 GT-R」と名付けられた。
永田氏はこの車両をドイツアウトバーンへと持ち込み、最高速アタックを決行。341km/hという度肝抜く記録を打ち立て、もはや発売前の35GT-Rを凌駕する記録を打ち立ててしまったのであった。
●自動車、最高速にその人生を捧げる
これらの傑作の数々は、あらゆる点においてこだわり抜かれ、精緻で他にはない至上の美しさと存在感を放つ。それはただ単に技術力の追求だけでは決して到達できない領域に達している。
その領域は永田氏が自動車、そして最高速アタックにその人生を捧げ、深い愛を持って誠実に車と向き合ってきたからに他ならない。そして彼の作り出すカスタムカーにはどの車両には溢れんばかりの愛が込められているからこそ、多くのファンを熱狂させるのである。