株式会社BINGO

2025/01/10 FRI - 2025/01/12 SUN

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SUPER CAR AUCTION

1992 Porsche 911 Carrera RS [Type 964]

  • ミツワ物のカレラRS
  • 6MT化
  • 付属品多数

ポルシェ911の3代目にあたる「964型」は1989年にデビューを果たした。
この964型の時代には、「ティプトロニック」と呼ばれるAT車が採用されたことや、「カレラカップ(あるいはスーパーカップ)」と呼ばれるポルシェ・911によるワンメイクレースが開催されるなど、幅広いユーザーへと門戸を開き、現代に通ずる礎を築いた時代のモデルといってもいいかもしれない。

964は外観こそ先代930型からほぼ変更されていないものの、80%が新開発された正真正銘のニューモデルであった。
エンジンはもちろん、パワートレインや駆動方式、各種装備まで徹底的に見直された。

足回りはトーションバーからコイルスプリング式に変更され、パワーステアリングやABSといった現代的な装備も備えられて操作性が格段に向上。
また、4WDモデルの追加や、MTライクな操作を可能にする、「ティプトロニック」という新型のATも登場。
現在のATでは当たり前になっているマニュアルモードの元祖的な機構として業界全体に大きな影響を与えた。

そして、964型では多くの限定車やスペシャルモデルが生産・販売された。なかでもオーナーが所有する「964RS」は、多くのポルシェフリークにとって特別な存在である。「ナナサンカレラ」こと、1973年に発表された911カレラRS2.7の血統を受け継ぐモデルとして、1991年に開催されたジュネーブモーターショーで発表、1992年に2051台が限定生産(諸説あるが、この台数が有力な数字のようだ)され、日本にも220台前後が正規輸入されたという。当然ながら1992年モデルのプライスリストにも964RSの記載があったわけだが、国内発売の開始直後にはほぼ完売となってしまったことでも有名だ。

964RSのボディサイズは全長×全幅×全高:4250×1660×1270mm。排気量3600cc、「M64/03型」と呼ばれる空冷水平対向6気筒エンジンの最高出力は260馬力を誇る。なお、スタンダードのカレラ2のボディサイズは全長×全幅×全高:4245×1660×1310mm、エンジンの最高出力は250馬力となっている。カレラ2と比較して40mm下げられた車高、わずか10馬力のパワーアップと聞くと、それほどの差異は感じられないかもしれない。しかし、注目すべきは車重だ。カレラ2の1350kgに対して、964RSは1230kg(ベーシックバージョン)と、120kgもの軽量化に成功している。その代償として快適装備が省かれ、アルミ素材が多用され、通常よりも薄いガラスが車体の一部に採用され、さらにより軽量なマグネシウムホイールが標準装備されている。素人目には両車の違いはそれほど明確ではないかもしれないが、“Renn Sport” の略語であるRSの名を冠する911は伊達ではない。

当個体はそんなカレラRSミツワ物である。
通常、964のMT車は5速であるが、当個体は6MT化されている。
ミッション番号はマッチングの確認が取れているため、ミッションケースはそのままで6MTにコンバートされたものと推測される。

LOT NUMBER22

SOLD FOR:

¥35,520,000

車台番号 WP0ZZZ96ZNS491877
エンジン No. 62N82736
ギアボックス No. G5010 2 004107
オドメーター 79,415 km