1959 BMW 600
- 希少な4人乗りのイセッタ
- 内外装共に良好なコンディション
- 総生産台数は3万4813台
BMWのマイクロカー“イセッタ”の4人乗車版として1957年に登場した600。
デザインはイセッタに非常によく似ており、車体正面がそのまま開いて乗降するスタイルもイセッタと同様となる。
600ではボディサイズとホイールベースが延長されたことで車体右側に乗降用ドアを追加。エンジンはBMWの2輪車「R67」に搭載されていた582ccの空冷フラット2エンジンをリヤに搭載し、4速MTがこれに組み合わされた。
リヤサスペンションはその後のBMW各モデルで採用される独立懸架方式のセミトレーリングアームとなるなど、技術的にもエポックな存在。生産台数は3万4813台と小型大衆車としては少なく、その分、現在では希少性の高いモデルとしてマニアの間では高値での取引が行われることが多いモデルとなる。
当個体は日本のコレクターが所有していた1台で、距離やレストア時期などは不明だがコンディションは全般的に良く、簡単な整備で600らしい軽快な走り味を楽しむことができるだろう。