1973 PORSCHE 911 Carrera RS 2.7 Touring
- 非常にコンディションの良いカレラRSツーリング
- RSツーリング(M472)の生産台数は1308台
- 当時の日本のポルシェ正規販売ディーラー「ミツワ自動車」が輸入後デリバリー
- 1992年のポルシェ・パレードにて開催されたコンクールデレガンスで優勝
- 日本への正規輸入車両は僅かに13台のみ
- 1976年より1人の熱心なオーナーが大切に所有してきた個体
- オーナーズハンドブック、ツール等、付属品すべて揃う
トータルでの生産台数が1580台という希少性に加え、当時のグループ4レギュレーションに準拠したホモロゲーションモデル(レンシュポルト=RS)としても特別な価値を放つ911カレラRSは、数ある空冷911の中でも特別にして特別な存在として、今も世界中の愛好家、コレクターの間で注目を集めている。
当個体は1973年式の911カレラRS(Chassis No. 9113600924)で、グレードはクーラーなどの快適装備を加えた「ツーリング」(M472/RST/生産台数1308台)となる。1973年3月に生産され、当時の日本でのポルシェ正規販売ディーラーであった「ミツワ自動車」が新車の状態で輸入後に、埼玉県に在住するファーストオーナーの元へとデリバリーされている。ちなみに日本に正規輸入されたカレラRS(仕向け地コード:JF)はすべてが「ツーリング」とされ、その台数は僅かに13台のみと、大変希少な存在である。
エクステリアカラーはグランプリホワイトで、カレラレタリングやホイールはブルーという組み合わせ(カラーコード:2201/生産台数205台)。シートはスタンダードタイプのレザリット仕様となり、ヒーテッド・リヤウインドウ(エクイップメントコード:102)、エレクトリック・ウインドウリフト(エクイップメントコード:651)が工場出荷時に装備されている。
1976年10月に北海道・札幌市に在住する現在のオーナーが走行9.000kmの状態で「ミツワ自動車」から購入し、その後、実に43年に渡って大切に乗り続けてきたという素性のはっきりとした特別な1台で、専用ツール、各種ドキュメント、整備記録がすべて揃っているほか、スペアパーツ類も豊富に付属。また、オーナーが43年間まるで家族同然に過ごしてきたことが分かる数々の記録写真も残された、まさに「物語」の詰まった個体だ。
グランプリホワイトのエクステリアカラーは一度オールペイントを受けているが、インテリアはオリジナルの状態を保っており、そのコンディションは新車時から46年が経過したとは思えないほどの美しさ。
オイルタンクが高年式のタイプに交換されている他、一級電気技師であるオーナーの手により一部の電装品に手が加えられている部分もあるが、全体的にほぼオリジナルに近いコンディションを保っている。
シャシーナンバー、エンジンナンバー、ギアボックスナンバーのすべてがマッチングしており、その素性の良さは日本随一ともいうべきものがある。