株式会社BINGO

2026/06/20 SAT - 2026/06/21 SUN

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TOKYO 06.21 at City Circuit Tokyo Bay

1966 Toyota 2000GT

  • 生産台数337台の中の1台
  • 車台番号 MF10-10003を持つ
  • 搭載されるエンジンは10502号機
  • 前期型と後期型の意匠どちらも併せ持つ
  • 純正ハンドルも付属

トヨタ自動車工業がヤマハ発動機と共同開発し、1967年から1970年までの間にプロトタイプを含めわずか337台のみが生産された「Toyota 2000GT」。DOHCエンジン、5速フルシンクロトランスミッション、4輪ディスクブレーキなど、1960年代中期の最高峰テクノロジーを凝縮したこの美しきクーペは、日本発の真のスーパースポーツとして、今や世界中のオークションハウスで別格の神格化を誇る文化遺産である。

本個体の持つ意味は、通常の2000GTのそれとは明らかに峻別される。
刻まれた車台番号は「MF10-10003」。市販が開始される半年前の1966年11月24日、ラインオフした事実が記録されている。その分類は一般車ではなく、競技車両などを含む「特殊車両」枠。最初期にPre-Productionとして生産された歴史的シャシーとされる。
文献を紐解くと、ラインオフ時には10007号機のエンジンが搭載されていたとされるが、半世紀を超える数奇な運命を経て、現在は10502号機の3M型エンジンがその長いノーズの下に収まる。生産終了からさらに時を経た1971年1月にようやく初度登録がなされたという事実も、この個体が長きにわたり市販ルートとは異なる特別な場所に秘蔵されていたことを物語っている。
現オーナーは、この至高の歴史を引き継いだ5代目のオーナーである。

さらにこの個体をミステリアスに仕立てているのが、前期型と後期型の意匠が美しく混在している点だ。 エクステリアは、1969年8月のマイナーチェンジ以降に採用された小型フォグランプのフロントマスクや、大型化されたリアサイドリフレクターという後期型の洗練された外観を持つ。 しかし、ひとたび重厚なドアを開けてキャビンを見渡せば、そこにはヤマハの職人技が光る単板削り出しのウッドにシルバーモールが奢られた、前期型のセンターパネルが鎮座する。さらに、内側のドアハンドルはバータイプの前期型でありながら、後期型から導入されたヘッドレストが備わり、1966年製のシートベルトが装着され、タイムラインを超越したディテールが随所に散りばめられている。
過去行われたであろうレストアの過程で、天井の内張に等間隔に空けられた菱形の穴など、当時の名残だと思われる部分がそのまま残されているのも、歴史的な価値の裏付けではないかと推測してしまう。
残された資料だけでは、トヨタのプレートに残る「100001」と、車台番号「10003」が、どのように紐付き、どのようなドラマを生き抜いてきたのか、そのすべてを解き明かすことは困難かもしれない。しかし、だからこそこの個体には、市販車にはない底知れぬロマンと資料的価値が宿った1台になる。

LOT NUMBER44

ESTIMATE:

¥140,000,000 -
¥160,000,000

VIN MF10-10003
ODO 32,848 km