1932 MG J2 [K3 Magnette Conversion]
- ベース車は1932年製 MG J2
- 1934 MG K3 Magnetteを参考にしたボディーワークを架装
- アルミ叩き出しのレーシーな仕上がり
- 日本製のスパーチャージャーユニットを装着
MG-J2 は Tシリーズまで連なる典型的なMGのボディスタイルを確立した。
Jシリーズには4座のJ1、2座のJ2、スーパーチャージャー付きのJ3、純レーシングカーのJ4があり、J2は 1932 年から 34 年までの間に 2083 台が生産されている。
この個体のベースは、2083台が生産されたJ2がベースになる1台だ。
神戸某カークラブ創設者が、MGの中でも伝説的なモデル“K3 Magnette”を参考に造り上げたのがこの個体だ。
30台程度しか生産されなかった“K3 Magnette”のコンバージョンモデルは数多とあるが、ボディ全体をアルミ地肌剥き出しにして加工製作された、迫力あるポインテッドテールのボディーラインと、フィッシュテールマフラーの組み合わせ、バランスは創設者のセンスの良さが伺える。
その後名古屋某カークラブを率いるメンバーが未登録のままで保有していたが、走れる状態では無く、大阪のクラシックカー専門店に転売された過去を持つらしい。
シリンダーヘッドを中心に、機関的なオーバーホールに加え、上手くいかなかった国産スーパーチャージャーユニットの加工・装着を実現し、車検の取得と登録を果たした。
乗り味は古典的な戦前のMGであるが、重心の低さや車体の軽さと相まって、ワインディングでは思いのほか軽快で自在なハンドリングを見せる。
プラグの交換など自らの手で行えるエンスーにとっては、独特の存在感と共にまたとない楽しみを与えてくれるクルマだと言えだろう。






















