1960 Triumph TR3A
- 1991ccエンジンを搭載するTR3A
- オリジナリティの高いコンディションを維持
- エンジン・ボディー共に良好なコンディション
1885年に設立されたトライアンフは、1902年にモーターサイクルの製造を開始。イギリスを代表するモーターサイクル・メーカーへと発展する一方で、1921年には4輪車の製造にも進出する。その後、1944年に4輪部門がスタンダード・モーターに買収され、スタンダード・トライアンフとして再出発を果たした。
そんな彼らが、1946年に戦後最初の作品として発表したのがスポーツカーのトライアンフ・ロードスター1800だ。そして1952年のロンドン・モーターショーでニューモデル、TR1を発表する。
TRとはトライアンフ・ロードスターの略で、シャシーは戦前のスタンダード・フライング・ナインのラダーフレームをベースとしたもの。
サスペンションにはトライアング・メイフラワーのフロント・ダブルウィッシュボーン、リヤ・リーフリジッドを採用。
またエンジンはスタンダード・ヴァンガードの1991cc直4OHVをベースとしたものを搭載と、寄せ集め的な成り立ちとなっていたが、ボディはウォルター・ベルグローブによるボディとフェンダーを一体化した近代的なスタイルを纏っていた。
結局TR1は販売されずに終わったが、1953年にリヤトランク内にスペアタイヤを収納するようにリデザインしたボディ、強化したラダーフレーム、91hpへとチューンしたエンジンを積むTR2として発売された。
安価で高性能なTR2は、北米市場を中心に成功を収め、ラリーやロードレースでも活躍。
そのマイナーチェンジ版として1955年にTR3、さらにその改良版として1991ccユニットを102hpへとチューンしたTR3Aが1957年にデビューする。
その基本はTR2 & 3と変わっていないが、フロントグリルをボディ幅いっぱいにまで拡大。グリル内にマーカーランプ、ウインカーランプを収めたほか、キーロックが可能になったドアハンドル、結晶塗装となったメーターパネル、形状を変更したシートなど、各部に改良が加えられている。
その後、1958年にサイドスクリーンの取り付け方法の改良、1959年にエンブレムの意匠変更などが行われ、1962年には北米向けに排気量を2138ccに拡大したTR3Bへと進化し、1962年12月までに合計で7万4800台が作られる大ヒット作となった。
またモータースポーツでもワークス・チームが、モンテカルロ・ラリーなどで活躍したほか、ル・マン24時間レースにも出場。
日本でも1963年に鈴鹿サーキットで行われた第1回日本グランプリに数台が出場している。
このTR3Aは1960年式。
生産台数のほとんどが北米市場へ輸出されたこともあり、この個体も左ハンドルの北米仕様となっている。
強固なラダーフレームと頑丈なエンジンゆえ、トラブルは少ないTR3Aだが、この個体は痛みやすいボディのコンディションも素晴らしい。
エボナイト製のステアリングホイール、ホイールキャップ付きスチールホイールなどオリジナリティが高い1台だ






















