1958 Bedford CA Dormobile
- 1円スタート
- フロントガラスが分割した初期型
- ポップアップルーフ
- 由緒正しきヒストリー(各種資料あり)
- オリジナル度の高いコンディション
車両説明
「ベッドフォード CA ドーモービル」は1952年から1969年にかけて製造された、当時のイギリスを代表する商用車「ベッドフォード CA」をベースにキャンピング仕様に仕立てられたモデルだ。仕様変更は、馬具製造業にルーツを持つコーチビルダー「ドーモービル」が手掛け、美しさとレトロなかわいらしさを併せ持った唯一無二の魅力を持つ車両となっている。当個体の大きな特徴となるのが、フロントガラスが2枚に分割している初期型ということ。「ベッドフォードCA」はロングセラーモデルではあるが、このフロントガラスは初期型にのみ採用され、世界的に非常に希少価値が高いことで知られている。無論それは日本においても同様で、国内で確認できる個体はこれ以外に見つからない。
しかしその希少性もさることながら、この車が持つ最大の魅力は、辿ってきた由緒正しき歴史であるかもしれない。この個体は、約20年前に大幅なレストアが実施され、当時においても現存する「ドーモービル」の中で、屈指の美しさを放って注目を集めた。その知名度は次第に大きくなり、さまざまな雑誌でこの車の特集が組まれ、紙面を彩った。カーショーでもその圧倒的な存在感で多くの人々を魅了する。希少なクラシックキャンピングカーが多数参加する「Classic Camper Club」に参加した際には、2008年度「ベストパネルバン」、そして「最優秀賞」の二冠を獲得した。2009年から1年間は、大手ファッションブランドである「Diesel」によって所有された後、ドイツ在住の前オーナーの元に渡ったと思われる。
状態に関しては、池田氏が特に思い入れが強い車というだけあって、購入時からほとんど手を加えずに大切に保管してきたという。最大の特徴とも言えるアコーディオンのように展開するポップアップルーフも問題なく可動し、側面にあしらわれたキャンディストライプの柄がブルーのボディカラーとマッチして爽やかな印象を与えてくれる。ただ、天窓に関しては輸入時に痛みが進んでいたらしく、ワンオフで新たに制作したガラスへと変更されている。
内装にはコンロ、シンク、木製のテーブル、4座の独立した通称” Dormaticシート”を装備している。しかし、コンロは当時の規格のままとなっているため、このままで実際に使用するのは難しい。
エンジンは1507cc、ミッションは3速コラム式が採用されている。実際に走行するにはバッテリー交換が必要となるが、それを除けば全体的な状態の良さもあり、元気に走ってくれるだろう。
さまざまなオーナーを渡り歩き、それぞれの時代と人生を乗せて走ってきた、由緒正しき車。また新たなオーナーのもとで、歴史の続きを刻んでほしい。
【車検証上のスペック】
3ナンバー・普通・乗用・自家用・ステーションワゴン
乗車定員 : 4名
最大積載量 : -kg
車両重量 : 1,190kg
車両総重量 : 1,410kg
長さ : 391cm 幅 : 177cm 高さ : 194cm
総排気: 1.5L
燃料の種類 : ガソリン