1977 Toyota Toyoace RY10-P Barracuda
- 1円スタート
- メタリックグリーンにオールペン
- ルーフテント
- 16インチ社外ホイール
- オリジナル幌
車両説明
当車両は、戦後日本における代表的な商用トラックとして知られるトヨタ「トヨエース」の3代目。定員6名の「ダブルキャブ」グレードだ。見ての通り、当個体は商用車としての面影は残しておらず、軍用車を思わせる無骨なスタイリングへとカスタムされている。このスタイルは、池田氏がかねてより思い描いていた“理想のトラック”を具現化したカスタムで、コレクションの中でも特に思い入れの強い一台だそうだ。
カスタム前は白のボディカラーを纏い、ドアには〇〇工務店といったロゴが入った、いかにも商用車という佇まいの個体であった。そこに板金補修とフルオールペンを実施。ミリタリーなカーキグリーンは、ダイハツの純正色としても設定されているカラーであり、さりげなく光るメタリックが剛健さを纏いつつも、モダンで洗練された印象を与える。そしてノーマルから大幅にサイズアップされたホイールもこの車両のアイデンティティ。サイズは16インチで、この車の屈強な印象を形作っている。
キャンプを意識した特徴としては、屋根にテントが備えられている点だ。コンパクトで簡易的なテントに見えるが、展開してみると中は十分なスペースが広がる。耐荷重にも優れており、大人3人が入っても問題ないとのことだ。
純正の「トヨエース」から大きく趣を異とするこの車両であるが、実は大掛かりなカスタムは施されていない。リフトアップはされておらず、外装パーツもそのままであるというから驚きだ。オリジナルの良さを存分に活かしつつ、見るものに驚きを提供してくれるこのスタイルは、池田氏の持つセンスが光った一台と言えるだろう。
シンプルで内張りの少ない内装は、ほぼオリジナル状態とのこと。このインテリアがカスタムのテーマと見事に調和しており、外装に合わせて作り替えたと思わせるほど違和感のない仕上がりとなっている。ラジオは当時のオリジナルが装備されており、AMラジオが受信可能。荷台のスペースも十分で、大荷物も容易に積み込めるようになっている。
ユニークなルックスも注目だが、6人乗り、テント装備、エンジンも快調に動作する実用性を兼ね備えたこの車は、ソロはもちろん、ファミリーキャンプでの使用に適している点でも魅力となっている。
【車検証上のスペック】
4ナンバー・小型・貨物・自家用・キャブオーバ
乗車定員 : 6名
最大積載量 : 1,000kg
車両重量 : 1,290kg
車両総重量 : 2,620kg
長さ : 424cm 幅 : 169cm 高さ : 198cm
総排気: 1.58L
燃料の種類 : ガソリン