1970 Nissan Skyline GT-R (KPGC10)
- 27年間ガレージ内で大切に保管されていた状態良好個体
- オリジナル度の高いコンディション
- キャブレター、燃料系オーバーホール済み
- 純正マフラー
車両解説
●高いオリジナルコンディションを保った貴重な1台
当個体は27年間、ガレージ内にて厳重に保管されていた車両だ。そのため状態は良好で、高いオリジナルコンディションを維持している。 外装は保管期間中に全塗装されているが、サビや割れ等も少なく非常に美しい状態が保たれ、塗装後も丁寧なメンテナンスが行われと思われる。また現存する個体で交換されていることの多い、マフラー、オーバーフェンダーなど、当時のままとなっているパーツ類も多い。ただ、オドメーター表示は1万4千キロとなっているが、正確な走行距離は不明となっている。
内装に関しても運転席の外側部分を張り替えている以外は基本的に純正状態で、レザーやウッドパネルも、良好なコンディションとなっている。そして白眉がフロア部分の状態。修理跡や塗装した跡は見受けられず、新車時そのままの状態で残されている。目立った錆もなく、これだけ良好な状態が維持されていることを見ると、雨風などに晒すことなく、大切に乗られていた車両であることが分かる。
●車を愛するオーナーによって大切に保管されていた個体
現オーナー曰く、前オーナーはとあるガレージにこの車を保管していたという。初めてこの車と出会った時には、毛布が被せられ、ひっそりと倉庫奥で眠っていた。ガレージ内はきちんと整頓されており、このオーナーが車に対して並々ならない愛情を持つ人であることは、車を見る前から明らかだった。
そして毛布を取ると、綺麗にメンテナンスが行き届いたGT-Rが現れた。オーナーは週に一回程度、家の周りを走るくらいで、サーキット走行など、車を痛めるような茶な走行はしないような、とにかく車を愛する人だった。それだけ大切に持っていたこのGT-Rは、前オーナーにとって非常に特別な車だったのだろう。それは思わず注目してしまう稀有な車台番号からも想像できる。
その数字も「0000023」(ニッサン)。語呂の合ったこの番号から前オーナーは特別な運命を感じたに違いない。
●現オーナー引き取り後は、キャブ、燃料まわりのオーバーホールを実施
ロッキーオート渡辺氏の元へ渡った後は、キャブレター、燃料まわりのオーバーホールを実施。それに加えホイールの塗装以外は、その状態の良さから全く手を加えておらず、そのまま保管してきたという。
もちろんエンジン内部や足回りも手付かずとなっており、オリジナルコンディションとなるが、長年保管されていた車両であることも確か。
本格的にこの車を走らせたいというユーザーは、やはりエンジン内部や、ブレーキをはじめとした足回りの整備は必要になる。しかし、現存する個体でここまで美しく、高い純正状態を保ち、尚且つ長年愛され続けてきた個体は多くないだろう。次のオーナーにも、同じように愛情を持って、この車に乗ってほしい。