車両説明

当個体は1967年に「スズキフロンテ」の2代目として登場したLC20型。この2代目は初代から大きく仕様変更がなされ、駆動方式もFFからRRに改められた。また、当時流行していたコークボトルと言われるくびれのあるプレスラインを設けたスタイリングも特徴となっている。

この高い走行性能と優れたデザイン性は、老若男女問わず多くの人々の心を掴み、ホンダN360やスバル360と並んで、”サブロク”を代表するモデルとして大ヒットとなった。

当個体は、当初設定されていたグレードの中でも最上位に位置する「スーパーデラックス」。リクライニングシートや、２スピードワイパーなど快適装備が多く備えられたモデルとなっている。

外装はホワイトからレッドにオールペンされており、各部にヤレや錆が見受けられる。
内装に関しても、オリジナルシートを備えているが、破れ等があり良好な状態とは言えない。

エンジンも始動にはメンテナンス必須となることから、レストアベースの車両と言えるだろう。

しかし、この2代目「フロンテ」は昨今、個体数の減少が進み希少価値が高騰していることでも知られている。しっかりと仕上げれば、想像以上の価値が見込める車両であることは間違いない。