2016 Honda RC213V‐S
- スポーツ・キット付属
- 整備記録簿 各種マニュアル 有り
- 走行191km
- シリアルナンバー “No. 58”
2012年のMotoGPクラスの排気量上限拡大に伴い登場した、“RC213V”。登場以来ポイントの山を築き、2013年・2014年には、MotoGPにおいてマルク・マルケスが2連覇を達成。名実ともに絶対王者の風格を纏った“RC213V”をベースに、プライベーター向けに2014年に、RCV1000R、2015年にRC213V-RSの販売をスタートした。
ホンダの「真に速いマシンは誰が乗っても扱いやすい」という理念の基、一般公道でも“RC213V”同様のフィーリングを限りなく維持し、走行可能させるという試みのもと開発されたのがこの“RC213V-S”である。
車体構成やジオメトリーを共有する一方で、エンジンや、ミッションは公道での使用を主眼に置いた仕様となっている。最高出力は公道仕様で70PS(日本仕様)を発生。
HCR(ホンダレーシング)より160万円で別途販売されたクローズドコース専用の「スポーツ・キット」を装着すると最高出力は215PSへと増加。触媒など公道用に装着されたエキゾーストシステムでは体感することの出来ない咆哮を体感することができる。
当個体には、そのスポーツ・キットが付属しており、専用箱の中にはマフラー、コンピューターやスプロケットから、細部に渡るパーツが欠けることなく収納されている。
フェアリングにはカーボンを使用するなど競技用マシンの面影をダイレクトに感じる取ることができる一方で、補機類、ナンバーステーなどの公道での走行に必須となる保安部品も装備される。
販売時カラーリングは2種類が用意され、オーナー自ら全塗装し仕上げるカーボンモデルと、日の丸を思わせる美しい赤が特徴的な“HRCトリコロール”が用意された。当個体は“HRCトリコロール”が採用され、外傷のコンディションは良好。オドメーターは、191kmを指す。
生産された200台近くの車両は全て熟練技術者が1台1台手作業で組み立てを行っており、ステアリング部には、シリアルナンバー“No.058”が記載される。
ホンダの「真に速いマシンは誰が乗っても扱いやすい」という精神と、HRCのレース活動の歴史の一端が同時に手に入る、そんな1台と言えよう。