株式会社BINGO

2026/04/23 THU

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1998 Ferrari F355 Spider

  • 3,717台生産された中の1台
  • 走行距離 34,562km
  • フェラーリ初の6速MT搭載
  • XRシャシーが採用された後期型
  • ボッシュ製モトロニック M5.2
  • ネロ(黒)にまとめられた内外装
  • 高いオリジナル性
  • 良好なコンディションを維持

1994年5月にマラネッロのフェラーリ本社で発表され、同年のジュネーブ・モーターショーで一般公開された「F355」。その後1999年までの5年間で11,165台が製造され、当時のフェラーリとして過去最大の生産台数を誇った歴史的ヒット作である。
ミッドシップに搭載される3,495ccのV8 DOHCエンジンは、鍛造アルミ製ピストンやチタン製コンロッドといった贅沢なマテリアルが惜しみなく投入されている。ボッシュ製のモトロニックによって緻密に制御され、8,200rpmという高回転域で380hpの最高出力を発揮。そこにフェラーリ初となる6速MT(後に6速F1マチックも追加)が組み合わされた。優れたカタログ数値もさることながら、甲高く透き通るような官能的なエキゾーストノートは、今なお多くのエンスージアストを魅了してやまない。
F355は製造年次によって、初期の「PA」、中期の「PR」、そして後期の「XR」と3つのシャシー世代に大別される。本個体は最終世代となる「XRシャシー」を採用した後期型だ。エンジン制御はモトロニックM5.2へと進化し、デュアルエアバッグの標準装備やリモコンキーの採用、さらには排ガス規制への対応など、安全性や日常での扱いやすさが大きく向上し、モデルとしての熟成を極めている。
ボディタイプは、1995年にラインナップへ追加されたスパイダー。総生産台数3,717台(うちMT車は2,644台)とされる中の、貴重な1台である。 F355はその類まれなサウンドや走行性能ゆえに、エキゾーストシステム等に手の入れられたモディファイ車両が市場に多い。しかし本個体は、機関系からネロ(黒)で統一されたシックな内装に至るまで、極めて高いオリジナル性を維持している点が最大のストロングポイントだ。
現在の走行距離は34,562km。
跳ね馬があしらわれたフロアマットや、シート、ハンドルの状態などを観察しても、大きな傷や痛みは見つけられないほどコンディションは申し分のない状態を維持している。
単なる観賞用としてガレージに死蔵されていたわけではなく、愛情をもって適度に走らせながら良好なコンディションが保たれてきたことが窺える。 名機たるV8の咆哮を、オープンエアでダイレクトに味わうことができる極上の1台である。

車台番号 ZFFXR48B000109497
エンジン番号 F129C 46899
オドメーター 34,562 km