1964 Mercedes Benz 220S
- フィンテールが特徴の4ドアセダン
- 今も人気の高い“縦目のベンツ”
- ウェスタン自動車による正規輸入車
- 非常に良好なコンディションを維持
今日まで続くSクラスの原型とも言われるW111型は1959年にデビュー。当時黄金期を迎えていたアメリカ車のデザインに影響を受けたとされる後部のテールフィン形状を指して、“フィンテール”の愛称で呼ばれた。ボディ形状は4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルの3タイプをラインナップ。エンジンは2.2ℓ の直列6気筒が搭載され、1961年には3ℓの直列6気筒が搭載(エアサスペンションも装備)されたW112型が追加でラインナップされている。
フロントのデザインは縦型のヘッドライトを採用し、その後のW100、W108/W109まで続く人気デザインの礎を築いた。1968年にはW111型のセダンの製造が終了。W108へとモデルチェンジされている。なお、クーペとコンバーチブルは共に改良を受け1971年まで製造されることになった。
当個体は1964年に当時のダイムラー・ベンツ社の日本正規輸入元であったウェスタン自動車が輸入・販売したもの。
落ち着いたブラックのエクステリアカラーは、今も色褪せない風格が漂う。今から10年ほど前に日本のメルセデス・ベンツのスペシャリストの手でフルレストアを受け、その後はコレクターの下で大切に維持・保管されてきただけに、そのコンディションは素晴らしいレベルを保っている。