株式会社BINGO

2025/11/07 FRI - 2025/11/09 SUN

:

BH AUCTION at CITY CIRCUIT TOKYO BAY

1971 Michelotti LASER

  • 世界に1台のみの存在
  • 1971年ジュネーブ・モーターショーでデビュー
  • 1977年より日本に所在
  • マトラ M530をベースに開発
  • 著名な松田コレクションの一部

1971年、ジュネーブ・モーターショーで世界中のジャーナリストと来場者の注目を集めたコンセプトカー、それがMichelotti Laser。イタリアを代表する名カロッツェリアであるMichelotti に所属し、のちにチーフデザイナーとなる内田 盾男氏がデザインした「走るデザインスタディ」。
本モデルは、Matra M530のシャシーとFord製V4エンジンを基盤とし、未来的なウェッジシェイプとガルウィングドアを備えた全く新しいボディデザインをまとったワンオフプロトタイプとして登場し、当時のオーディエンスに強烈なインパクトを与えた。

低く構えた全高約1080mmのウェッジシルエットは、1970年代初頭に芽吹き始めたスーパーカー時代の到来を予感させるもので、シャープなフロントマスクと長いリアデッキが作り出すプロポーションは、まさに未来から来たグランツーリスモと呼ぶにふさわしい高いデザイン性を纏う。
特徴的なガルウィングドアは当時としては極めて先進的で、乗降時にも観客の視線を奪う演出効果を持っていた。幅広のサイドシルは剛性確保と冷却性能向上を兼ね備え、見た目の迫力と機能性を両立。デザインとエンジニアリングが高次元で融合した。

ミッドシップに搭載されたFord製1.7リッターV4エンジンは、M530と同様のメカニズムを採用し、日常的な走行性と扱いやすさを確保。
当時のマトラらしい軽快なハンドリングと、コンセプトカー特有の軽量ボディが組み合わさり、展示車両にとどまらず実走可能な1台として仕上げられてはいるものの、あくまでもコンセプトカーとして仕上げられた。
インテリアも未来的かつ実用的で、ダッシュボードや計器類のレイアウトは量産モデルでは見られない独自の試みが盛り込まれてる。
当個体は1971年ジュネーブモーターショーにてデビュー後、1972年のモントリオール・オートサロンにも出展され、細部のアップデートを経て再び脚光を浴び、1977年東京 晴海で開催された「ラ・カロッツェリア・イタリアーナ77」に参加するため日本にやってきた。
その後は1980年前後に『松田コレクション』が購入。83年に開業した「スポーツカー博物館」に展示されていた。
その後、一度消息を絶つも、2009年に東京で開催された第2回コンコルソ・デレガンスに登場し、その存在が再確認された。
このMatra Laserは、1970年代のコンセプトカー文化、デザインの自由さ、そしてメーカーとデザイナーの情熱を体現する歴史的アーティファクト。
単なるコレクションピースとしてだけでなく、クラシックカーイベントやデザイン展、ミュージアム展示においても高い存在感を発揮するだけでなく、自動車デザイン史に名を刻んだ1台を所有するということは、未来永劫語り継がれるストーリーを手にすることにほかならない。
世界に一台しか存在しないプロトタイプを所有できる機会は極めて稀だ。

自動車史、デザイン史、そしてコレクションの価値としても、本車は間違いなくコレクションのハイライトとなる存在であり、次なる所有者には、この唯一無二のMatra Laserの歴史を引き継ぎ、未来へと語り継ぐ役割が託される、歴史的な1台となります。

ESTIMATE:

COMING SOON

VIN 京[62]814京
ODO 5,873 km