1973 De Tomaso Pantera
- アメリカ仕様のGTS
- 車体番号にGTと刻印(現在は職権打刻)
- ZF製5速MTを搭載
- Group4仕様にモディファイ
- インテリアも大幅なモディファイ
- 1996年にエンジンに載せ替え
イタリアの実業家アレハンドロ・デ・トマソと、フォードの巨頭ヘンリー・フォード2世の奇跡的なコラボレーションによって1971年に誕生した「デ・トマソ パンテーラ」。トム・ジャーダの手による美しくも筋肉質なイタリアン・デザインのミッドシップボディに、フォード製の質実剛健な351キュービックインチ(5.7L)「クリーブランドV8」エンジンを搭載。扱いやすさと強烈なパフォーマンスを両立し、当時の世界のスーパーカー市場を震撼させた。
1973年には、ハイパフォーマンスモデルのGTSが登場。規制の厳しかった北米市場においては、ヨーロッパ仕様の350hpを発揮するエンジンは搭載されなかったが、太くなったタイヤと、ウェストライン下がブラックアウトにより、スポーティに仕立てられたGTSはパンテーラの派手な印象を一層引き立てた。
本個体は、現在は車検証上「職権打刻」となっているものの、「GT」の刻印を持つ1973年製のアメリカ仕様「GTS」という極めて特別な車台番号を持つ。
オーナーの手によって、970年台のル・マン24時間レースなどで牙を剥いた伝説のレーシングスペック「グループ4(Group 4)」さながらのオーバーフェンダーが装着され、ノーマルの優美なラインから一転、地を這うようなアグレッシブなスタンスを獲得。リトラクタブルライトもキャンセルされ装着されたワンオフのヘッドライトや、ディープリムのENKEI HR385が、この怪物のマッスルなキャラクターをこれ以上ないほどに強調している。
その獰猛なエクステリアと同調するように、インテリアも大幅なカスタムが施されている。
メーター類こそオリジナルだが、センターコンソールは必要最低限のメーターと、スイッチがアルミパネルにインストールされ、レーシーな雰囲気を醸し出す。
シフトレバーは、金属的なカチカチとしたタッチが心地よい伝統のZF製5速マニュアルトランスミッション。エンジンは、1996年に日本で4.94L(車検証上)のエンジンに交換されているが詳細は不明。しかし、右足を深く踏み込めば、背後から炸裂するV8の重低音とともに、ゲートを切って加速するアナログかつダイレクトなドライビングの歓びを全身で享受できる。自らの手で獰猛なV8ミッドシップをオーナー好みにモディファイし、コントロールする悦びを知る熱いドライバーにこそ、シートに収まってほしい1台である。











































































































