1975 BMW 2002 Turbo
- 1672台生産された中の1台
- BMWのスポーツ製を確立したアイコン
- 世界初の量産ターボカー
1973年、ヨーロッパの市販車として初めてターボチャージャーを搭載したのが“BMW 2002 Turbo”。
航空機のエンジンで培った技術を惜しみなく注ぎ込んで開発したKKK製ターボチャージャーを採用した1.9Lの直4SOHCは170psの最高出力を実現しデビューする。
出力は、排気量が約1,000cc大きい3.0 CSと同等、最高速は211km/hレーシングカーさながらのスペックを有した。
しかし、第一次オイルショック真っ只中にあった当時、省燃費という部分では優秀と呼べる結果は得られていなかった2002 Turboは僅か1,672台で生産が終了する。
エクステリアは、専用のオーバーフェンダーやバンパーレスのフロントエアダムなど、より硬派な印象を与え、BMWのスポーツ性を確立させたアイコン的存在として今日も根強い人気を持つ。
現オーナーもそんな2002 Turboに魅了された1人だ。
1970年代後半。当時、お兄さんのお下がりのケンメリに乗っていたオーナー。
友人が2002 tiiを手に入れ、その横に同乗すると、完成度の高さに驚き、ドイツ車に魅了されてしまう。
時は流れ1990年代に、2002の最高峰“02 Turbo”を愛車にする。
しかし、そのクルマとの関係は長くは続かなかった。
完調を目指すオーナーにとって、クーゲルフィッシャー製のインジェクションを完璧に整備できるメカニックと出会うことができず、手放してしまう。
その後改めて手に入れた2002 Turboが車検証上の初年度登録は1975年となっている、5速MTのこの個体。
フェンダーのビスがパテ埋めされていないことや、フェンダーミラーではないことから、並行輸入車の個体だと思われ、製造年に関しても、1974年製だと思われる。
この個体のレストアを、BMW本社で行いたいと考えたオーナーだが、完璧なものを求めるオーナーへ『できない』という答えが返ってくる。
そこで、レースなどで多くのノウハウを蓄積しているCOXへクーゲルフィッシャー製のインジェクションのオーバーホールを依頼。結果は、オーナーの求める完璧な状態に近づくことができ、満足できる走りを楽しめたそう。
歴代のオーナー等が受けた数多くの整備記録簿や、レストア時の写真なども残り、カーコレクターのオーナー曰く、「最高の“02 Turbo”」と言わしめるコンディションを維持する貴重な1台になる。




















