1980 トヨタ クラウン 4ドアハードトップ(MS110)
- ▶4ドアハードトップ「スーパーサルーン」
- ▶︎オリジナル車両
- ▶長年屋内保管された不動車
「クラウンシリーズ」6代目となる「MS11◯系」は、トヨタ自動車から1979年にデビューする。
当時「クラウン」は国産を代表する高級車としての地位を既に確立していた。トヨタはよりこのイメージを強固にするため、先代の直線的なボディラインを強調し、この6代目からより重厚なスタイルへとシフトする。その威圧的なデザインは”鬼クラ”の愛称で親しまれ、歴代モデルの中でも屈指の人気を誇った。
当個体はその6代目クラウンの中で上級モデルとしてラインナップされた、4ドアハードトップ「スーパーサルーン」。エンジンには最高出力125psを発揮する「M-EU」型2L直列6気筒エンジンを搭載する。オドメーターは68,600kmを表示。
外装色はホワイト、内装はブルーとなっており、クラウンの高級感を引き立てつつ、威圧感を中和し、爽やかな印象を与えてくれる。また当時の流行を感じさせるフォグランプも備えられ、全体を引き締めるアクセントとして機能している。ただ、本個体は長らく屋内で保管されていた不動車となる。走行にはエンジンを始めとした駆動部に手を加える必要がある。
しかし、状態の程度の良さはもちろん、純正ウッド調ステアリングや、ホイールカバーなど、純正から変更された点は少なく、高いオリジナル性を維持した個体であり、希少価値は高いと言える。