1992 Porsche 911 Carrera 2 [Type 964]
- 右ハンドル仕様
- カレラRSのシャシー
- カレラ2のトランスミッション
ポルシェ911の第3世代となるタイプ964は1989年にデビューし、ポルシェ初のティプトロニックオートマチックトランスミッションを搭載したモデルとして登場した。この時代には、ポルシェ911のワンメイクシリーズ「カレラカップ」や「スーパーカップ」がスタートし、幅広いユーザー層に門戸を開き、現代の基盤を築いた。
タイプ964は先代モデルであるタイプ930から大幅に進化している。エンジンだけでなく、パワートレイン、駆動システム、各種装備が徹底的に見直された。サスペンションはトーションバーからコイルスプリング式に変更され、パワーステアリングやABSといった現代的な装備も装備し、操作性が大幅に向上した。
本車両は、タイプ964の2WDモデルである「911タイプ964カレラ2」の右ハンドル仕様車である。特筆すべき特徴は、シャシーがカレラRSのものに変更されている点であり(シャシーナンバーにより確認済み)、リアフェンダーがワイド化されている。一方、エンジンはカレラ2のものがそのまま使用されている。
1993年モデルのこの車両は、鮮やかなマリタイムブルーの外装にレカロシートを装備している。オドメーター表示は19,000km未満。日本の輸入証明書およびUK V5登録証明書が付属しており、かつてイギリスで登録されていたことを示している。