1992 Porsche 911 Carrera RS N/GT [Type 964]
- 世界限定290台のN/GT
- 公道走行可能なレーシングモデル
- マグネシウムホイール
- フルバケットシート
“73カレラ”の呼び名で知られる伝説の“RS=レンシュポルト”の名を復活させたスペシャルモデルとして、1992年に964型の911シリーズに追加でラインナップされたカレラRS。
964型のカレラRSには基本仕様となるRSベーシックのほかに2種類のオプションコードが設定され、それぞれ“M002/RSツーリング”、“M003/NGT”と呼ばれた。ちなみに“M001”は純レース用のカップカーに与えられたコードとなる。
今回出品される“M003/NGT”は、ヴァイザッハで組み付けられた溶接式のロールケージを含むカップカー用の強化ボディに、RSやCUPを超える約290psに及ぶと言われる3.6ℓ フラット6エンジン、強化クラッチ、強化サスペンション、強化ブレーキ、17インチ・サイズのマグネシウム製カップホイール、難燃性のレカロ製バケットシート(ポルシェ・クレスト刺繍入り)等を組み込んだ、ほぼレーシングスペックと言うべきロードゴーイング・モデルである。なお、NGTには993以降のRSモデルにも受け継がれた“クラブスポーツ”というサブネームが与えられており、それが腕利きのクラブマンレーサーに向けたマシンであったことを如実に示している。
その生産台数は僅かに290台と非常に希少価値の高いモデルであり、2000台以上が生産された964型カレラRSの中でも、特別な存在。
当個体は走行距離が46,895kmと比較的少なく、コンディションも良好な状態を保っている。ヴァイザッハで直接溶接されたマター製ロールケージなど、“M003/NGT”ならではの特別な骨格を持った、ポルシェファン垂涎の1台だ。