1989 PORSCHE 911 Turbo Factory Flat Nose
- 希少な“ファクトリーフラットノーズ”の930ターボ
- オプションコードは“930S”
- 964ターボ3.6用のSpeedline製18インチホイールを装着
- エンジンはポルシェスペシャリストの手でフルオーバーホール済み
1989年式の911ターボ“ファクトリー・フラットノーズ”。その名の通り、ポルシェのファクトリー・オプション(コード:M505)として設定されたリトラクタブル式のヘッドライトを持つモデルで、北米を中心に当時は“人とは違うスペシャル感”を求めるリッチでコアな趣向の層からの人気を集める存在となった。
フラットノーズ(北米ではスラントノーズと呼ばれる)自体はディーラーによる特別オーダー仕様として80年代初期より存在していたが、ポルシェ自体が正式オプションとして設定したのは1986年以降で、930型ターボの生産が終了するまでの僅か4年間での設定というレアモデル(注:965ターボ時代にもリトラクタブル式のフラットノーズは限定生産された)となる。
当個体はオプション設定となるパールホワイト(コード:947)のエクステリアカラーを纏った1台。
フロントには“エクスクルーシブ”または“ターボS”用に設定されたエアインテーク付きのバンパースポイラーが装着されるほか、バルサ材を用いたフィンを持つサイドエアスクープなどスペシャルな装いが目を引く。
ホイールはオーナーの好みでターボ3.6(964)用のスピードライン製18インチに換装。3.3ℓのフラット6ターボ・エンジン(300hp、4速マニュアルトランスミッション)は数年前にポルシェ・スペシャリストの手によるフルオーバーホールを受けており、非常に良好な状態を保つ。
個性的な911を求めるならば、希少性も高く走りの刺激も得ることのできるファクトリー・フラットノーズ・ターボは、まさに打ってつけの1台となることだろう。