2006 PORSCHE CARRERA GT
- 生産台数1270台
- シリアルナンバー/1116
モータースポーツ参戦を目的とせずに誕生したポルシェ・カレラGTだったが、車体後方、ミッドレイアウトで搭載する5.7ℓ V10自然吸気ユニットは、もともとプロトタイプレーシングのLMP1マシン用として開発された5.5ℓ V10がそのベースとなっている。
エンジンのキャパシティアップを図り、612ps/590Nmというパワースペックを生み出したわけだが、トランスミッションにはPCCB(ポルシェ・コンポジット・セラミック・ブレーキ)と同じ、カーボンセラミック複合素材で成型された168mm径のPCCC(ポルシェ・セラミック・コンポジット・クラッチ)を採用し、通常より10分の1も軽い小径のクラッチをはじめとして、細部に至るまで軽量化策を講じた結果、カレラGTの車体重量は1380kgと衝撃的に軽くなっている。最高速は330km/hにも達する。
カレラGTとしては非常に珍しいホワイトの外装色を纏ったこの個体は、シリアルナンバー1116の2006年仕様である。