ポールブラックの最高傑作と言われる300SLの血を受け継ぎ、縦目SLシリーズとしては最も人気を博しベストセラーとなったW113型 通称 “パゴダ”は、1963年ジュネーヴ・モーターショーでデビューした。
自社製の4速ATや、パワーステアリングが搭載されるなど、「スポーツカーでもあり、ラグジュアリーカーでもある」というSLグレードのイメージの礎を築いたモデルとなる。
1968年にマイナーチェンジをし、2.8Lエンジンを搭載する280SLがデビュー。生産終了となる1971年までの間に、約5万台を販売する大ヒットモデルとなる。

ラグジュアリーカーとしての側面が強く押し出されたモデルだけにMTを搭載した個体は多くないが、280SLにMTを搭載する個体はさらに少ない。
車体番号の8番目の0が当時オプションで選択できたMTを、新車時から有する事を証明しているこちらの個体はより希少性が高い1台といえるだろう。

当個体は、多岐にわたるカーコレクションをされているオーナー様からの出品となり、痒い所に手が届き切った280SLといえる。

レストレーションを施されたボディーの塗装状態は、非常に美しく、
メッキ部分は、輝きを放ち、近年、深いワインレッドの幌へ張り替え済み。
内装のレッドレザーインテリアは非常にいいコンディションを保ち、シートのヘタリなども感じられない。
ダッシュボード上のウッドトリムに、割れや褪色は見受けられない。

プロショップにて、メンテナンス・車検取得をし、走る曲がる止まるはもちろんの事、快適なドライブを楽しむ事ができる安心な1台。