1965 Datsun Bluebird
当個体は「P411」型「1300SS」のセミレストア車両となります。オドメータ表示は918km(車検証備考欄に、100,500kmの表記あり)となります。
ボディカラーのホワイトは補修塗装が施され、綺麗な状態を維持。内装はオリジナルが持つクラシックな魅力を引き立たせるよう、丁寧な張り替え作業が行われています。
また前オーナーの意向によってバンパーレス仕様のレーシーな顔つきに変更されていますが、純正バンパーも付属するため、オリジナルの顔つきに戻すことも可能となっています。
この2代目「ブルーバード」から、量販モデルであるJ型エンジンを搭載した「1300 SS」、R型エンジンを積む上級モデル「1600 SSS」がラインナップされます。
日産としては初のフルモノコックボディが採用され、「1300 SS」には72psを発生し、最高速度150km/hに達するJ 型エンジンを搭載。
そして、この2代目「ブルーバード」をの完成度の高さを証明したのが、1966(昭和41)年の「東アフリカ・サファリラリー」でした。
本レースは出場した88台中、完走できたのはわずか9台という過酷を極めたレース模様となります。
そんな中で見事な活躍を見せ、クラス優勝を達成したのがこの「ブルーバード」でした。
この結果は後にラリーシーンを席巻する3代目「ブルーバード」の礎を築き、モータリゼーション支えた名車として日本自動車史に強く印象付けることとなります。
強靭な設計と、力強いエンジンを備えた2代目「ブルーバード」。今となっては希少な1台をレーシーな印象を残しつつ、オリジナルの要素も残したモディファイが行われた1台です。