2003 mono craft GT-300 [Toyota MR-S]
- オートバックスが提案するカスタムブランドmono craftのコンプリートカー
- コンプリート、ボディーキット併せて100セットのみ生産
- 前期のみのTRDとのダブルネームエンブレム
- GTウィングとエアロボンネットを装着
1984年に日本初の市販ミッドシップカーとして登場したMR2の後継機として、1999年にデビューしたMR-Sは、2007年まで製造された。
MR2の爆発的なヒットに比べると生産台数は決して多くはなかったが、MRのライトウェイトオープンカーという他にはないパッケージに国内外でも熱狂的なファンがいるMR-S。
そんなMR-Sをベースに、オートバックスが提案するカスタムカーのオリジナルブンランドが企画し、全日本GT選手権の熱狂そのままに製作されたのが、このmono craft GT-300だ。
2000年の全日本GT選手権(現 : SUPER GT)で1998年、1999年と2連覇という偉業を達成したMR2の生産終了に共ない、1999年にMR2の後継機としてデビューしていたMR-Sに白羽の矢が立つことは当然の流れだった。
TRDがデザイン、エンジンなど開発を進め、製作はアペックレーシング(現 : apr)が担当。
デビューした2000年こそ、開発期間が短かったこともあり1勝にとどまったが、2002年には、新田守男・高木真一コンビによるARTAアペックスMR-Sが年間総合優勝を飾り、その後も2005年、2007年にチャンピオンを獲得。
戦闘力の高さは折り紙付きのものとなった。
コンパクトに見えるMR-Sだが、MR2よりも50mmホイールベースが長いことなどもレースでは有利に働いた要因だった。
そんなチャンピオンマシンの勇姿をサーキットだけではなく、より多くの人に味わってもらうべく作成されたmono craft GT-300には、レース参戦車両を開発、製作したTRDの力も加わり製作された。
レースシーンからフィードバックされたノウハウを注ぎ込まれたモデルとして、当時のカタログを引用すると『羨望のGTマシンが行動を制圧。』という文言を掲げるほどに刺激的なパッケージに仕立てられていた。
一目でわかるフロントのブリスターフェンダーや、リアインテークの掘り込みなどレーシングカーさながらの迫力を持つボディー全幅は1,790mm(車検証値)まで拡張され、サイドスカートにも空力を意識したデザインが施され、さながらGTマシンの装いを纏っている。
さらに、オプション的に用意された、Weds Sports GT-Wingと、Weds Sports AERO BONNETを装着すれば、さながらGTマシンが完成するパッケージも用意された。
この個体も、それらが装着され、GTマシン然とした出立。
車検などのことも考慮し、現オーナーが準備した純正のボンネット、エンジンフードも付属する。
mono craft GT-300には、Ver.1とVer.2が存在し、この個体はVer.1の特徴でもある、TRDの文字がリアバンパーに輝くエンブレムに彫り込まれている。
エンジンルームにはアペックス製のAXタービンが装着され、マフラーは柿本 改が装着されていたが、車検取得のためにFUJITSUBO製の公認マフラーへ置換が行われている。
元々は、オートバックス富山のデモカーとして使用されていた個体らしく、多くの書類が残されているのも特徴の一つで、オーナーが大切に扱ってきた来歴が伺える。
コンプリートカーと、ボディーキットで100セットが限定販売された中の1台という希少性。
mono craftという名前ではあるが、オートバックスとTRDのダブルネームという、今ではなかなか実現しないパッケージを身に纏った1台だ。































