1991 Nissan Skyline GT-R N1 [BNR32]
- 希少な「N1」初期型モデル
- 全期間を通して228台のみ生産
- 走行距離851km
- フルオリジナル
- エアコン、オーディオ装備
- ロールバー装備
当個体は、「N1耐久レース」に参戦を目的に、ホモロゲーションモデルとして最初期に生産されたBNR32型GT-R、通称「N1スペック」である。
「N1」は「NISMO」をベースに開発されたこともあり、内外装ともに共通点が多い。
フロントバンパーの特徴的な2つのダクト、ボンネット先端のフードトップモール、さらにバンパーグリル、リアワイパーがキャンセルされている点も「NISMO」と共通している。
大きな違いとしては、N1はリアのサブスポイラー、サイドプロテクトモールをキャンセル。さらにヘッドライトがプロシェクターランプ内蔵式から、より軽量な2灯ハロゲンの通称「N1ライト」に変更されている。
また、ABSが備えられていない点も同じで、エアコンやオーディオ類もオプションとして設定された。これは軽量化に重きを置かれたホモロゲーションモデルらしい仕様と言えるだろう。
またボディカラーの「クリスタルホワイト」は、このN1モデルにのみ設定された限定色であり、「N1」のアイデンティティを構成する大きな要素の一つとなっている。
「N1」はGT-R史上でも非常に希少性が高いことで知られており、その生産台数は全期間を通してわずか228台しか生産されなかった。この生産台数はグループA参戦のために製造された「NISMO」の半数以下であることからも、その希少性は別格であることがわかるだろう。
それに加えて、当個体で最も注目したいのが、オドメーターがわずか850kmを指している点である。オーナーは新車購入時から、20年以上ほぼ動かすことなく、この個体を倉庫の中で保管していた。そのため、そのため、オプション装備のエアコン、オーディオ、ロールバーが装備されている以外は、内外装共に全てオリジナルの状態が維持されている。
長年の目覚めの時を待っていた、幻の「N1」。GT-Rコレクターであるならば、必ず手に入れておきたい1台であると言えるだろう。