1987年式ポルシェ911ターボ（930）は、空冷ターボ911の黄金期を象徴するモデルだ。
今回出品するのは、鮮烈なガーズレッドの外装にブラックレザー内装、電動サンルーフを備えたUS仕様の一台。走行距離は37,645マイルと低走行で、常時室内保管され、オリジナル度の高い極上の個体。

搭載される3.3リッター空冷フラット6ターボエンジンは282hpを発揮し、930専用4速マニュアルとの組み合わせで、0-100km/h加速約5秒、最高速257km/hの圧倒的なパフォーマンスを実現する。

ターボラグを越えた瞬間に生まれる強烈な加速感は、この時代ならではの唯一無二のドライビング体験です。ワイドフェンダーとリアスポイラー、ポリッシュの純正16インチFuchsホイールとの組み合わせが、US仕様らしさを今に引き継いでいる。

本車両は、正規**US仕様（C02）**として生産されており、左ハンドル、米国排ガス・安全基準に適合した灯火類やバンパーを装備。
さらにオプションコードの内容は下記の通りになる。

- 158 ガーズレッド（外装色）
- 220 LSD（リミテッドスリップ・デフ）
- 533 電動サンルーフ
- 586 電動スポーツシート
- 650 ステアリング調整（レイズドハブ）
- 975 オーディオ（Blaupunktカセットステレオ）


これらのオプションコードは、ドライビング快適性を両立させ、US市場向け930ターボとしての魅力を最大化する内容となっている。
オリジナルVINはWPOで始まる正規番号で、エンジンタイプ・年式・モデルとの整合性も確認済み。VINとオプションコードを照合することで、改造や後付けの疑いがなく、正真正銘のUS仕様であることが証明できるが、ボディーには、US仕様ではありえないZZZの車体番号が刻まれる。
これは、稀にUS仕様でも存在する、ある意味で希少な存在。生産時には出荷先が決定していなかった個体には、この個体のように2つの車体番号が付与されたらしい。

オーナーズマニュアル、ツールキットも完備しており、コレクターとしての価値も申し分ない。
インテリアはブラックレザーを基調に電動スポーツシートとサンルーフを装備。
内装の状態も非常に良好で、割れや大きな擦れは見られない。

機関系もディーラーで大々的に整備済みで、ターボチャージャー、クラッチ、ブレーキ、サスペンションは良好。ガレージ保管によりボディやシャシーの腐食もほとんどなく、外装・内装ともに良好なコンディションを維持している。

1987年の後期型930ターボは、完成度の高い走行性能とクラシック911らしいダイレクトな操縦感覚を両立した“ベストイヤー”の一台。
US仕様かつオプション装備の整ったこの個体は、コレクターズアイテムとしても、週末のドライビングマシンとしても非常に魅力的なのは間違いない。
空冷ポルシェ市場が高騰する中、このガーズレッド×ブラック内装の930ターボは希少価値が高く、次のオーナーにとって理想的なクラシックカーと言える一台だ。