Jaguar XK120
- 名機「XYエンジン」
- ウィリアム・ライオンズによる美しいボディデザイン
車両説明
「ジャガーXK120」は戦後イギリス初となるスポーツカーであり、その美しいデザインと優れた走行性能によって同社を代表する傑作として語り継がれている名車である。当個体は、1951年に製造が開始されたフィックスドクーペボディを下に、後に発売されたドロップヘッドクーペへと仕様変更された車両となっている。
ボディの状態に関しては、所々の塗装のヤレ、傷等が確認できるが、 フェンダーミラーやヘッドライト、グリルやバンパーのメッキは大きな錆はなく、定期的なメンテナンスをしつつ、環境の良い場所で長期保管されていた個体であることが窺える。
内装はどこまでがオリジナルかは定かではないが、メーター周りのウッドパネル、内張りのレザーは非常に良好な状態となっており、50年代初頭に製造された車両とは思えない美しい状態が維持されている。
エンジンはもちろんジャガーが誇る名機「XKエンジン」が搭載されている。直列6気筒8:1の圧縮比と2基のSUキャブレターを搭載し、最高出力162psを発揮。当時報道関係者向けに行われた公道テストで最高速度213.393km/hを記録し、プレスたちを度肝を抜かせたエピソードは伝説として語り継がれている。
またルマン24時間レースを2度制した「ジャガーCタイプ」はエンジン、ボディ含めこの「XK120」をベースに製造されたと言うことからも、その素性の良さがわかるだろう。
創始ウィリアム・ライオンズによる官能的で美しいデザイン、そしてスポーツカーとして確かな走行性能を兼ね備えた「XK120」は、自動車史を代表する名車と言っても過言ではない。